悪平等

悪平等

地位や名誉が高くなると平等と公平を忘れてしまう人達が一定の割合でいるようです。「一位とかビリとかを決めるのは良くない」「人間は平等だから優劣は無いのだから、成績で優劣をつけるのは間違っている」そんな声が時々、偉いと言われる人達から上がる時があります。果たして本当にそうでしょうか?一生懸命に練習した子供達と、何もせずに試合に望んだ子供達に、優劣をつけない事が大人のやる事でしょうか?努力して勉強した人と、全然勉強しなかった人が全て受かる資格などにどんな意味があるのでしょうか?「優劣をつける」と言うことは厳しいことかも知れませんが、例え敗れ...
妖怪

妖怪

妖怪は信じても、天国地獄はあまり信じないと言う人たちが増えて来ているようですが、これも現代の教育環境が成せる技かも知れません。昔はお祖母さんに「そんなウソばっかりついていたら、閻魔大王様に舌を抜かれて地獄に堕とされるぞ」とよく脅されたものです。また「天国と地獄」の違いについても寝床で良く聞かせれたものです。小学校、中学校くらいでは「ゲゲの鬼太郎」も流行っていたので妖怪にも馴染みはありました。ですので、どちらかと言うと「地獄は死んでからのこと。妖怪は幽霊みたいな感じで結構自分たちの近くにいるもの。」そんな捉え方をしていました。しかし今で...
機能快

機能快

機能快(きのうかい)とは「本来の機能を使い続けることで、爽快感を伴う時が生まれてくる」ような状態のことを指します。例えば山登りを始めて暫くすると息も苦しくなり足も痛んできます。しかし頂上が近くなってくると心が躍り、頂上に着いた頃にはその痛みや苦しみも忘れて「爽快感」すら感じてしまう事があります。同じように、筋肉は成長する時に筋肉痛を伴います。人の心も、痛み苦しんでいる時は辛いけれど、そこを超えると心の筋肉が付いてきて、同じような辛さにはへこたれなくなります。私達人間は本当に意味での「心の成長」を目指すのであれば、苦難困難を礼讃する必要...
人生は全てが糧

人生は全てが糧

アメリカの成功者に「あなたの成功に役立った事は何ですか?」と聞いた質問の答えのベスト3が「病気」「倒産」「失恋」だったそうです。全て普通ならば苦難困難でしかないのに、成功者は口を揃えて「病気がなかったらそのアイデアは浮かんでこなかった」とか「倒産してみて自分の至らなさを反省して次に活かせた」とか「失恋したから自分をもっと成長させようと努力した」とか思っているようです。要は「人は人生において転んだりして、したたかに痛い目に遭わないと反省しない生き物だ」と言う事なのでしょう。だから「どうか私に苦難困難を与えないでください」と願う人は「どう...
不幸の先

不幸の先

「根暗で虐められた」「いつも同じ服を着ているような貧乏暮らしだったので皆んなから汚いもの扱いされた」「本当の友達なんて一人もいなかった」「親から虐待されていた」「そもそも親なんて居なかった」…過去に様々に不幸に思える事があったかも知れません。思い出すだけでも涙が溢れることばかりだったかも知れません。でも、あなたはこうして今も生きている。その辛さ苦しさを乗り越えて存在している。そのトラウマの様な思い出は克服していないかも知れないですが、こうして命を繋いできている。これこそがあなたの強さであり、あなたが神様からいただいたギフトなのではない...
忘れてしまいたい過去

忘れてしまいたい過去

「あの頃の事は思い出したくない」「トラウトが蘇るから忘れたい」過去のことに縛られて、現在も苦しんでいる方々を診るにつけ、いつも思うことがあります。「私達は過去に生きている訳ではなく、今を生きている。今この瞬間がなければ明日もやって来ない。今が幸せならば、過去も未来も関係ない」この様な考え方をお伝えすると「それはあまりに刹那的ではないですか?今が幸せならば未来なんかどうでも良いと考えたら、童話アリとキリギリスのキリギリスみたいになってしまいますよ。」と反論されます。私はキリギリスの様に「面白おかしく、自分だけの楽しさを追求して今を生きれ...