確率

確率

人は毎日、数百から数千の決断を行っていると言われております。「え〜そんなに決めてないよ!」と言われてしまいそうですが、例えば朝起きて何をするかについても決断しております。「トイレに行こうか、顔を洗おうか?」それでもどちらかを選んで、先に行動します。これも1カウントです。こうした選択の結果が今日の一日の結果であり、一週間選択した結果、一年間選択した結果、十年間選択した結果が今の自分の状況になっている訳です。何処かで選択を変えていれば、今の自分は違っていたかも知れません。全然別人のような自分になっていた可能性は否定出来ません。その決断、選...
雑音

雑音

一人の修行僧が師匠に「もうこれ以上、私はここでの修行に耐えられません。何処かもっと良い修行場に行かせて貰えませんか?」とお願いをしてきました。師匠は「どうして、この修行場が嫌になったのか」彼に尋ねました。彼は「ここの修行場の僧たちは、常日頃から他人の噂話や他の僧の悪口を言ったり、修行に関係ない話ばかりして、私の修行が進みません。」と訴えました。師匠は「そうか、分かった。それではその願い事を聴く前に一つだけ試験をしようと思う。その試験が見事達成出来れば他の修行場に移動させてあげよう。」と言いました。試験内容は、お寺の中を一周だけ、スプー...
ハンドル

ハンドル

自分にとって楽しいと感じることが何かを、明確に答えられない人達が多くなっている気がします。「こんな事で悩んでます。苦しくてしょうがないんです…」と言う方々に「あなたがワクワクすること、楽しいと感じることはありませんか?」と質問すると、6割くらいの方々が「何が楽しいかも分からないんです」とお答えしてきます。自分自身がどうすれば喜ぶのか、何をすれば楽しいと感じるのかが、自分でも分からなくなってしまっているようです。だからギャンブルにハマってみたり、不倫行為に走ってみたり、薬物中毒になってしまったりするのでしょう。「本当の心の楽しみ」の代替...
失敗

失敗

世の中に失敗した事がない人はいないでしょう。でも失敗に対する考え方には人それぞれの思いが出てくるようです。例えば「失敗した事でやる気をくじかれ、気弱になって努力することを諦めてしまう人」もいるでしょう。その反対に「なぜ失敗したのかを分析して、二度と同じ失敗をしないように注意する人」もいらっしゃるでしょう。その中には「その失敗を糧に更なる努力精進をする人」もいたりします。どの考え方が良いかは皆様がご自身で判断することですが、人の失敗を観た時にその人がどんな態度をとるのかで、その人の将来性を読み取ることも出来ます。ナポレオン・ヒルは「ある...
真之と子規

真之と子規

小説「坂の上の雲」を読まれた方には、秋山真之氏と正岡子規氏との友情が如何なるものであったかを良くご存知かと思います。実際、真之氏は観察力が鋭く、物事や人物を良く見抜いていたと言われております。まさに感相学で言う心眼を開眼されていたと思われます。方や子規氏は物事に捉われない自由奔放な性格だったようで、真之氏とは真逆の性格だったようです。水と油の様な2人でしたが、お互いにお互いのことを尊敬しておりました。その奥にあるものは「人間としての魅力」を互いに感じ取っていたからに違いありません。人間としての魅力…それは長所ばかりではなく、短所の中に...
不惑

不惑

論語には15歳のことを「志学」、30歳のことを「而立(じりつ)」、40歳のことを「不惑(ふわく)」、50歳は天が自分に与えた使命を悟った「知命(ちめい)」、60歳は人の意見を素直に聞けるようになった「耳順(じじゅん)」と書かれています。不惑とは「迷うことが無い」事を意味します。つまりは「人生においてある程度の悩みは自分で解決できる」と言うことになります。「40歳くらいになったら人生においての自分の悩みは自分で解決できるようになりなさい」と言う孔子の教えです。ナポレオン・ヒルは「創造性が発揮できるのは40歳を超えてから。多くの成功者は5...