ハイ

ハイ

人から頼まれごとをされたら「ハイ!」と快く返事をした方が、人間関係がスムーズに行くと言う話は聞いたことがあるかと思いますが、私はどちらかと言うとそうした意見には反対したい方です。他人からの頼まれごとに全て「はい、喜んでやらせて貰います」と言っていたら、その時は相手側も喜んでくれるし、自分もトラブルも無く気持ちよくなれるかも知れませんが、「はい!」と言い続けていたらどうなるのか考えたことあるでしょうか?きっと「何でもハイハイ言う召使ロボット」に自分がなったように感じることでしょう。戦前戦中は目上の人、立場が上の人の命令に逆らう事は許され...
もののけ

もののけ

「もののけ」とは「物怪」「物気」とも書きます。「死霊や生霊、妖怪などの事」を言うように、あまり良い意味には使われていませんが、本来の「もののけ」の意味は「物に付いた念い」の事を指します。従って、良くない念いが人につけば呪いとか憑依とかになる訳ですし、物につけば呪物になったりします。その逆に良い念いがつけば、祝福や祝物になる訳です。そうした念いの込められた物は特別なものかと言うとそうでもなく、皆さまでも様々な場面で既に経験した事もあるかと思います。例えば「ラブレター」。恋文には、送り側の愛が沢山込められています。それ故に受け取った瞬間か...
言葉の選び方

言葉の選び方

人を元気にさせる事も傷つけることも、言葉一つで出来てしまいます。それだけに「言葉は怖い」と思ってしまいますが、だからと言って出来るだけ喋らないでいたり、他人と接する時間を減らしたりするのは、違う様な気がします。他人と会話することがそもそも悪い事であれば、神様は言葉を人間に与えなかったでしょうし、動物たちと変わらない生活で良かった事でしょう。動物達と人間の決定的違いは「言葉を話すかどうか」にあるのであって、だからこそこうして命をいつ奪われる恐怖もなく、幸せな生活を営むことも出来ているのでしょう。そうであっても時に、言葉が他人を傷つけてし...
命の始まり

命の始まり

私達は誰でも両親がいたから生まれました。私たちの命は、その両親の愛から始まっています。その尊い事実は、地位や名誉や財産に関わらなく、みんな等しいはずです。仮に父親は分からなくても、母が「あなたを生む」と決意してくれなければ、私達はこの世に存在しません。私達の命が、愛から始まった命であるならば、最期も愛で終わらせたいものです。それでは「愛で終わる人生」とは、どう言った人生の事を指すのでしょうか?成功者として終わることでしょうか?多くの人に認められて終わることでしょうか?子孫に財産を残してこの世を去ることでしょうか?それとも多くの人に愛さ...
先生と生徒

先生と生徒

どこの会社や組織に入っても最初は何も分からないので、教師役の人がついて色々と教えてくれます。そこでは学校の様に「先生と生徒」的な立場が作られます。「いや、先輩は仕事を教えてくれるけれど先生だとは思っていないし、私も生徒だとは思っていない。」と言う声が聞こえてきそうですが、やはり物事を教えていただくには、それ相応の「教えて貰う側の心構えや態度」も必要となります。先の様な態度で先輩に接すれば、教える側の先輩も段々と教える事に苦痛を感じて来ることでしょう。何故なら、彼らの態度には「教えてくれる側への尊敬の念が感じられない」からです。学校の先...
戦わず

戦わず

スポーツにおいても他の競技や試験においても「勝つ」と言う事を意識して、行動している事が多いかと思います。「勝つことに集中し、勝つことに執着するからこそ勝てる」と言う言葉には真理が含まれていると思います。しかし、勝つ人がいれば負ける人が必ずいます。勝つ人は一握りで、負ける人の方が大抵は多いのが現状です。武道においても究極的な戦い方に「戦わずして勝つ」という戦術戦法があります。「戦わないでどうやって勝つの?」と不思議に思ってしまいますが、ある程度の達人になると「相手が負けることを察して戦いを挑んで来なくなる」と言うことになるらしいのです。...