仕事と労働

仕事と労働

主婦の方が料理を作る場合、家族への愛情と栄養を考えて作る場合は仕事(work)と言えますが、ただ単に有り合わせの材料で、動物の餌でも作るかのようになされた料理は労働(labor)になってしまうのかもしれません。「料理を作る」と言う行為についての外見的な違いはありませんが、その奥にある「心の在り方」で「仕事」なのか「労働」なのかに分かれてくるという事になります。生活するために、どうしても避けられない働きは「労働」と言い、自分の働きによって、世の中にどれだけのプラスアルファを生み出せるかが問われる働きを「仕事」と呼ぶのではないでしょうか。...
深沈厚重

深沈厚重

深沈厚重(しんちんこうじゅう)とは「智慧のあるどっしりとした人格」の事を言います。情報ばかり集めてクイズ的な知識はあるけれど、どうしても人格的な厚みというか、深みが出てこない人が時々おります。それとは反対に、知識は持っているけれど常に深く考えて行動している人には、人格の厚みと言うか、重厚さが感じられます。聡明才弁、磊落豪勇も人格的には優れているけれど、最終的には深沈厚重の人にはどうしてもかないません。こうした方こそ、国や組織のリーダーとなるべき人であって、もっと大きく言えば地球の未来を変えて行く方なのでしょう。...
磊落豪勇

磊落豪勇

聡明才弁(頭が良く回転し、弁が立つこと)は10、20代の若いうちに目指すべき姿ですが、30代になってきたら、磊落豪勇(らいらくごうゆう)を目指すべきと言われております。若いうちはミスをしない地頭を努力して創りますが、あまり行きすぎると自分のミスを怖がり、他人の失敗を疎む器の小さな人間になってしまいます。そうならない為にも、「たとえ失敗しても、自分に任せとけ。何とかなるさ」のような楽観主義的な性格が、人の上に立つリーダーとして求められてきます。従って、30代までにリーダーとしての成長を目指すのならば、聡明才弁から磊落豪勇へのステップアッ...
平常心

平常心

私たちの心は常に揺れ動いています。悲しい事が起きれば心が落ち込み、苦しい事が起きれば千々に乱れます。嬉しい事、喜ばしい事があれば、心が躍ります。心を乱し、怒りや不平不満をぶち撒けている人を見ると、嫌な気持ちになりますが、自分が同じような立場に立った時には周りは見えなくなってしまいます。洪水の中で揺れる木の葉舟のように、波の大きさに翻弄される事なく、悲しみは小さく捉え、喜びの時には有頂天にならない平常心が私達の人格を成長させてくれます。「いつでも平静でいたい。冷静に判断したい。いつも淡々と精進する自分でありたい。」そう思っていれば、そう...
強靭な精神力

強靭な精神力

私を含めて誰でもそうだと思いますが「自ら願って苦難困難きたれ!」と言う人は、そうそういらっしゃらないかと思います。出来れば「苦しいこと、辛いこと、悲しいことは起きないで貰いたい」そう願うのが一般的ではないでしょうか。でも「人生を一冊の問題集」と捉えた時には見方が変わってきます。「苦難困難は起きないで欲しい」という願いは「私は人生の問題を放棄したい。いや出来れば問題自体を与えないで欲しい」と願うようなものです。「問題など与えてくれなくても、私は何事も無い人生を歩みたいのだから、それで良い」と思うかもしれませんが、それならば、そもそも天国...
褒めること

褒めること

「他人を褒めると何か負けたような気がして褒められない」と言う方は、私だけではないかと思います。それほど他人を褒めると言う事は勇気がいることです。ですから平気に他人を褒めることができる人は、それだけでも大した人物であるし、「私は偉い」と自分自身をもっと褒めてあげても良いかと思います。目上の人や上司を褒めることが出来ても、自分より年下の人や社会的地位が低い人を褒めることが出来ないのが普通であるようです。でも人間、他人を褒めることが出来なくなったら先の成長は中々ないかと思います。口を開けば他人の批判や悪口ばかりでは、その人自身の未来も暗いも...