許す

許す

「他人を許すことが出来ない」と言う方は沢山いらっしゃいますが、それ以上に多いのが「自分自身を許せない」人達です。自分が犯した過去の過ちを、いつまでも何年も何十年も、思い悩み続けている方達がいます。それだけ聞くと「反省の美徳」のように聞こえますが、他人を許さないで、いつまでも恨んでいる人と同じように「文字を岩に刻み込んでいる」姿に私は見えてしまいます。また、他人を許せない人達と同じような、身体への影響が出てくる方が多いのも事実です。意外とこうした他人や自分を許せない人達は、癌細胞を作り出し易いと医学的にも言われているようです。特に自分自...
子供時代

子供時代

誰でもそうだと思いますが、私も自分の子供時代は美化しがちです。「勉強はしなかったけれどテストはよく出来たはずだ。」「練習しないけれど本番での試合で負けることなかったと思うけど。」など、自分の親からすると「本当かな?」と思えるほど、自分の子供の頃の記憶は嫌なことは忘れがちで、良いことは美化されがちです。だからこそ自分の子供達がテストで悪い点を取ったり、部活でミスして負けたりしても、自分の子供時代の事を引き合いに出して、しつこく責めたり咎めたりする事は本当は出来ないはずです。子供たちに対して、もっともっと寛容に、もっともっと長所を伸ばして...
多様性

多様性

人は価値観の多様性を認めることが出来ると、他人に対して寛容になれると言います。自分は時間に厳しいからと言って、子供達にその価値観を押し付けた場合、そこに不幸が生まれる場合があります。「時間はちゃんと守りなさい。私は小さい頃から時間だけはしっかり守れる子供だったのよ。だからあなたも起きる時間、勉強の時間、寝る時間はきちんとしましょうね。」こうして子供の教育と言って、自分の価値観を子供たちに押し付けたりしているのは私だけではないかと思います。例え自分の子供であっても、人格は別個の人間です。才能も違えば価値観も異なります。ある子は勉強は出来...
幸福な人

幸福な人

真に幸福な人は、あまり自分ことを考えていないようです。どんな時も「あの人はどうなったかな?」「幸せに暮らしているかな?」などと他人のことばかり考えています。夜寝る時になってはじめて「今日、そう言えば自分のことは考えていなかったな」と思うような人は「幸せな人」です。「いやいや、自分のことを考えられないなんて、そっちの方が不幸せでしょ?」と言う言葉が返って来そうですが、実際自分のことばかり考えている人で「こころが穏やかな人」を私は見たことがありません。自分の幸せばかり一日中考えている人は、大抵はイライラしたり、焦っていたり、バタバタしてい...
自分の気持ち

自分の気持ち

特に最近は「自分の気持ちを考え過ぎる」方が多い気がします。「自分はあの事で傷ついたのか」「自分は幸福なのか、不幸なのか」どうしても主語が「自分」や「私」になっている人たちが、自分の事を考え過ぎる傾向が強いようです。そう言う人ほど「自分」と言う主語を、周りの人たちに変えてみる事を私はお勧めしております。例えばご夫婦の関係で悩んでいる奥様に「私は不幸かも」と考える事を一旦辞めて貰い、代わりに「ご主人は不幸だと思っているのか否か」を考えて貰います。そうすると多くの奥様から「若しかしたら不幸だと思っているかも知れない」と言う答えが返ってきます...
成長

成長

誰しも何らかの悩みを抱えて生きています。しかしながら、その悩みの大半は、地球上の誰かが経験してきた事であり、解決してきたことが大半です。と言うことは、解決できない悩みは殆ど存在しないと言うことになります。自分にとっては大きな悩みであっても、ある人にとっては取るに足らない悩みである可能性もあり、既に解決してきた悩みである場合も多いのです。同じ悩みでも、ある人にとっては人生最大の悩みとなり、ある人にとっては数秒で解決してしまう悩み。この違いは何処にあるのでしょうか。私はその人の「人間的成長の違い」とあると考えております。人よりも高い所に立...