嫌われる勇気

嫌われる勇気

「嫌われる勇気」と言うアドラーの著者が一頃とても話題になりました。もちろん私も読ませていただきました。しかしながら「どこかしっくり来ない」そんな気がした事を今でも覚えております。名著とは思いますが「きっと誤解する人が出てくるだろうな」と思いました。案の定、著書の表面だけの言葉を捉えて「嫌われてもいいんだ」「自分の個性を伸ばすことが大切なんだ」と捉える風潮が広まった時期もありました。「世界に一つだけの花」と言う歌も流行りましたが、花はきっと他の花々を意識してはいないでしょう。ただ「自分は美しく花を咲かせよう」そんな思いで、見事に花を咲か...
減点

減点

他人に対する評価の仕方に「減点方式」「加点方式」がありますが、これは異性に対する見方もにも表れてくるようです。「いつもは優しい彼がこんな事をしたから幻滅した」「好きな人が、普段なら絶対にしない事を私にしてくれて嬉しかった」前者が減点式、後者が加点式な見方ですが、やはり加点式の方が、どちらかと言うと幸せな気持ちになり易いようです。異性に対してばかりでなく、多くの人に対して「彼にはこんな良いところがあったのか」とか「結果は未だ出ていないけれど、彼女の努力精進する姿は評価に値する」とかのプラス的な見方は、相手に対しては勿論のこと、自分にとっ...
一万円札

一万円札

あなたの前に現れた人が「あなたに10,000円を差し上げます」と言って、しわくちゃの一万円札を渡して来たら、あなたは断りますか?中には色々と怪しんだりして、受け取りを断る人もいるでしょうが、大抵は喜んで受け取ることでしょう。では、その一万円札がビショビショに濡れていたらどうでしょう?それでもきっと受け取ることでしょう。何故なら、しわくちゃだろうが、濡れていようが、そのお札の一万円という価値は変わらないから。私たち人間も、例え歳を取ってシワシワになり、美しくなくなったとしても、汚れた格好をしていたとしても、その人の中身の価値は何ら変わら...
空の袋は立たず

空の袋は立たず

この投稿でブログを始めて、ちょうど500投稿目となるようです。毎日、ご覧いただいております皆様に心から感謝申し上げます。さて今日は「空の袋は立たず」ベンジャミン・フランクリンが言ったという言葉をご紹介いたします。「人間どんなに外見を繕って見たところで、中身をしっかりと成長させて行かないと、人間として自立出来ない。」要するに「人間は中身に何を詰めるかで変わるのだ」という事なのだと私は理解しております。最近、霊能者だと言う人と知り合いました。彼が私を診てくれると言うので半信半疑でしたが診て貰いました。しかしながら、私は診てもらう前に、彼の...
過去の栄光

過去の栄光

自分の努力精進で道を切り拓いて方々には、武勇伝がつきものです。それは多くの人を勇気づけてくれるし、一つの悟りでもあると私は思っております。しかし、あまりにも過去の武勇伝ばかりを自慢し、前を向いて歩いて行かない人達を見ると悲しくもなってしまいます。私達は「今」この瞬間を生きています。過去に生きている訳でも、未来を生きている訳でもありません。過去は過去で過ぎ去ってしまった時間ですし、未来はまだどうなるか分からない時間です。沢山の武勇伝を持っていたとしても、未来の扉を開く為には、勇気を持って前を向いて自分の力で押し開けるしかありません。何故...
教養

教養

「教養を高めなさい」と小さい頃に大人達に言われましたが、その頃は教養の意味がよく分かりませんでした。「勉強ができるようになる事」くらいにしか考えていませんでしたが、実は学校の勉強と教養とは似ているけれど違う事に、大人になって漸く気が付きました。勉強が出来ても品性が無い人は、教養があるように思えません。逆に品性がある人は、教養があるように感じます。と言うことは、本当の意味で「教養を高める」「教養を身に付ける」とは「品性を創る」事なのではないかと私は考えました。入学が難しい大学や高校に入ることが、イコール「教養を身に付ける事」にならないよ...