分限

分限

自分の才能の分限を知ると言うことは、辛いことではあるけれど大事なことです。己自身の能力の限界を知ると言うことは「頑張れば、なんでも出来る」と言う言葉に反して、消極的に聞こえるかもしれません。でも、人間一人で出来ることは知れています。自分一人では出来ないことでも、多くの人達の協力が有れば成し遂げられないことはないでしょう。それこそが「自分の分限を知る」事の重要性なのだと思います。自分一人のお山の大将となり「何でも自分は独りで出来るんだ」と言う人ほど、本当に一人では何も出来ないと言うことを知りません。逆に己自身の限界を知っている者は、周り...
不修多羅

不修多羅

不修多羅(ふしだら)と読みますが、若い人ですと聞きなれない言葉かと思います。意味としては「品行方正でないさま。」言い換えてみれば「だらしがない。ケジメがない。ルールが守れない。」と言ったところでしょうか。ですので余り良い言葉では使われませんので、陰で「あの人ふしだらだね」と言われたら人間として低評価されたと言っても良いでしょう。しかしながら現代では「ふしだらな人」が増えているのも事実です。それは男女の関係ばかりでなく、会社とかの組織内においても言える事ではないでしょうか。あちこちにオベッカを使いゴマをする人。言っている事とやっている事...
冥冥之志

冥冥之志

冥冥之志(めいめいのこころざし)「他人に知られる事なく、ただ黙々と努力精進して行く」最近ではSNSが当たり前のようになり「私はこんな努力をしています。だからこんな良い結果が出ました。」的な事柄が当たり前のように、誰でも表に出せるようになりました。しかし昔から「鳴物人は遠くへは行けない」と言う言葉があるように「こんな凄いことを僕はやってます。」「私はこんなに凄いのよ。」と自慢する人達は、心の底から求める夢は掴めないようです。何故なら夢の途中で、周りの人たちから多くの嫉妬心を受けて潰されてしまうからです。本当の夢、本当に成し遂げたい志があ...
習慣

習慣

私たちは良いことでも悪いことでも、それが習慣化すると、そこから抜け出すことが出来なくなります。早起き、読書、笑顔などの習慣は勿論よいことなので、止めることなど考えなくて良いのですが、酒やタバコ、麻薬など悪い習慣となると直ぐに止めなくては行けなくなります。しかしながら、悪い習慣ほど中毒性が高く、自分だけの力では止めることが難しくなるようです。と言うのも悪い習慣は「肉体に直接的に作用するもの」が多い為だと言われています。私たち人間と動物との違いは、その精神性の高さにあると言われています。その精神性が高い人間が、酒やタバコや麻薬など肉体的な...
子供

子供

自分の息子や娘のことは客観的に見れないのが親なので、他人からの自分の子供に諫言には耳を傾けなければなりません。しかしながら、なかなか他人からの指摘にも、自分の子供の事になると素直に聞くことが出来ないのも親です。ましてやその親が社会的な地位が高くなるほど、周りの人は例え愚息や愚娘であっても諫言をしてくれなくなるものです。忠告を受けたからと言っても子供であっても人格は別なので、全て自分の思い通りに言動を抑えることも、教育することも出来ません。だからと言って「他人に厳しく、自分には寛容」になってしまったバカ息子、ドラ娘を放っておく事は出来ま...
進歩

進歩

「人生とは重荷を背負って歩くこと」と言う言葉を、何処かでお聞きになったことがあるかと思います。歩めば歩むほど重荷が増して行く人もいれば、歩むごとに軽くなって行く人もいます。その違いは何処にあるのでしょうか。日々「今日は、あの人にこんな事をしてしまった。明日は謝って、二度としないようにしよう」と反省をして一日を終わる人は、重荷が日々なくなって軽くなって行く人でしょう。その逆に、反省もせず、行いも正すことをしなければ、その重荷はドンドンと重たくなって行きます。自分では忘れたつもりで愉快に暮らしていても、潜在意識では罪悪感を感じているので、...