執筆者 西村 | 2024年05月13日 | 雑記帳
当たり前の話ですが植物たちは自分たちで自分の育つ環境が選べません。偶然に種が落ちたところを自らの生活の場として、芽を出し、花を咲かせ、種を実らせ、枯れて行きます。それでも彼らは一生懸命に生きて、綺麗な花を私達に見せてくれます。彼らは人に美しい花を見せる事で、一銭の対価も得ていません。ただただ、誰が見てくれなくても花を咲かせます。それは次の時代へ子孫を残すため…確かにそうかも知れません。例え切り立った崖の斜面であっても、例え雨が少なく乾燥した大地であっても、命ある限り花を咲かせようと一生懸命に彼らは生きます。子孫を残すためだけとは思えな...
執筆者 西村 | 2024年05月12日 | 雑記帳
和式婚礼の際には新婦が「角隠し」を被りますが、あれは鬼から来ている事を多くの方はご存知ないかと思います。子供達に「怒ったお母さんの絵を描いて」と言うと、決まって大体の子供達はお母さんの頭に角を描くそうです。二本角や大きな一本角や、色々な形状や大きさで描かれるので、先生達も思わず笑ってしまうそうです。「この子のお母さんは怒らせたら、きっと凄く怖いんだろうな」と想像出来てしまうそうです。話を元に戻しますが「女性は怒らせると怖い。鬼のように角が生えてくる」と言うところから「そうした強さの象徴である角を隠してお嫁に行く」という意味で、角隠しを...
執筆者 西村 | 2024年05月11日 | 自分史, 雑記帳
欲は人間の成長にとって必要なものです。そもそも欲のない人は努力はしません。何故なら満ち足りているから、あくせく努力する必要性を感じません。「子供達が勉強をしないのは楽をしたいからだ」と言う親御さんが時々いらっしゃいますが、そもそも勉強をしてどんな得があるのか説明してくれる先生が居なかったり、その説明にその子自身が納得出来なかったら、優秀な子供達ほど勉強はしないでしょう。勉強とは一言で言うと「知識の吸収」と言い換えても良いかも知れませんが、もともとは「真理を知ること」だと哲学者たちは言っております。自分が生まれてきた理由、宇宙の真理、地...
執筆者 西村 | 2024年05月08日 | 自分史, 雑記帳
「人事を尽くして天命を待つ」と言う言葉がありますが、現代の解釈では「やるだけの事はやって、あとはお任せしよう」的な感じで使われている様です。しかし本来の意味は「天命を知り、自らの努力を惜しまない」と言う意味であると、私は師匠から聞いております。もしそれが本当ならば、全く逆の意味になってしまいますね。「天命を全うする事が良い結果を生むのだから、結果を待つのではなく、天命を尽くすことに努力する事が何より大切だ」と師匠は言いたかったのだと私は解釈しております。そもそもここでも使われている「天命」とは何なのでしょう。以前も書いた事がありますが...
執筆者 西村 | 2024年05月06日 | カウンセリング, 雑記帳
「雑草と言う植物はない」とは、植物をこよなく愛された昭和天皇の御言葉ですが、昭和天皇のお人柄が現れたとてもお優しい言葉だと思います。人間は勝手に米や麦など人間に役立つ草花以外は雑草と決めつけてしまいますが、彼らからすると失礼な話です。彼らも日々一生懸命に生きて、あるものは慎み深く可憐な花を咲かせ、あるものはフワフワと綿毛のような種を撒きます。人に対しても「自分に得になる人とならない人を分けている」ようでは、昭和天皇のような優しいお気持ちには決してなれません。仕事に関しても「雑用」と称して、その仕事を拒む新入社員や幹部達がいますが、これ...
執筆者 西村 | 2024年05月05日 | 雑記帳
「欲しい時には与えられず、与えたい時には次の代・・・」が「親の愛」なのでしょう。私達は幼い頃は、お父さん、お母さんの愛が欲しくて堪りません。特に母親からの愛情は、子供が健全に育つためには欠かせないものだと言われます。昔、日本人は母親の事を「カカさま」と呼んでいました。夫が妻のことを「カミさん」と呼ぶのも、この「カカさま」から来ています。「カカ」とは「太陽が燃える様」から来ていると言われ「カカさま=太陽」のことだったのです。つまり母親は太陽であり、妻も太陽であると言うことになります。母と妻を太陽のように敬い、大切に思うことが、古来より日...