母のウソ

母のウソ

エジソンが8歳の頃、学校の先生からエジソンの母親に手紙が届きました。その手紙を見た母親は涙を流しました。エジソンはお母さんに、何が書いてあるのかを聞いたところ、「エジソン、あなたはとても頭が良い子なので、私達の学校では教える事が出来る教師がおりません。ですのでお母さんが息子さんの先生になってあげて下さい。」と書かれていたとエジソンに伝えました。それからのエジソンは、一生懸命に母親と共に図書館で勉強しました。そして偉大なる発明家となりました。時が経ち、母の死後、エジソンが母の遺品を整理していると、あの時の先生からの手紙が出てきました。そ...
輝いている人

輝いている人

世の中には地位も名誉も財産も無いのに、輝いて見える人がいますよね。テレビでも紹介されましたが「面白い動きをしてドライバーを楽しませながら、安全に誘導する警備員さん」をご存知でしょうか?彼の生い立ちを聞くと、その笑顔からは想像もつかないほど壮絶な人生を歩んでおりました。それでも彼は「与えられた仕事の中で、どれだけの人を幸せに出来るかが勝負だと思って生きてます!」と屈託なく笑い、インタビューに答えてました。彼は笑顔とひょうきんな動きで、多くの人に幸せを振り撒き、皆んなの心を輝かせていました。輝いている人は、他人を輝かせて、幸せな気持ちにさ...
執着との戦い

執着との戦い

最期、この世を去るときに一番難しいことに「執着」があります。大抵「死を怖がる人の多くは執着するものが多い人」と言われています。命そのものに対する執着は勿論ですが、愛する家族との別れ、地位や名誉や財産への思い、本人自身の肉体への執着…こと細かにあげればキリがないことでしょう。でも、こうしたものはあの世には持って帰れません。お坊さん達は「三途の川を渡る時、身につけたモノが重ければ重いほど、川を渡るのに難儀をし、その重さで川に沈んでいく」と教えてくれます。この身につけたモノこそ「執着」そのものです。そうなると持って帰れるモノは「心」しかない...
傲慢さ

傲慢さ

世の中には傲慢な人はいっぱいいるけれど、一番傲慢な人は「自分の知らないことだから、それは無いのと一緒と言う人」だと私は思います。「そんな人いるの?」と言う方もいらっしゃいますが、意外と身近にいるものです。例えば、学校の先生であったり、例えばどこかの会社の社長であったり、何かの組織のリーダーであったりと、身近なところに「自分の言う事を聞いていれば間違いない!」と言う方が必ず一人はいるはずです。彼らからすれば、他の人は皆おバカさんに見えるかも知れないけれど、「あなたが自慢している知識も、長い歴史の中で沢山の人が努力精進して紡ぎ出してきた智...
塵を払い、垢を除かん

塵を払い、垢を除かん

これは仏陀が悟った時の最初の教えの一つです。何も「年明け早々、掃除をしろ」と言っているのではなく、「心のチリやアカを取り除いて綺麗にしないと、汚い窓からは良い景色が見えないように、汚い鏡では顔もまともに見れないように、先ずは心の窓や鏡は常に綺麗にする様に心掛けて、埃や汚れを取るように反省しましょう」と言っているのだそうです。年末に綺麗に拭いた鏡に映る自分の顔が何となく綺麗にみえるように、心の鏡も磨いておけば周りの人のお顔も美しく見えることでしょう。...
言霊の幸わう国

言霊の幸わう国

しきしまの大和の国は言霊の幸わう国ぞま幸かありこそ柿本人麻呂が詠んだ歌ですが、今の現代人にとっては心しなければならない内容だと思います。現代語に訳すと「この日本の国は、言霊、すなわち言葉が持つ霊的な力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように!」という感じでしょう。「言葉が乱れる国は、その国の内情も乱れる。」と言うことでしょうか。昔から結婚式とかで「別れる」「割れる」「終わる」は使わずに「お開き」と言う言葉を使うように、日本人は言葉の持つ魂を、とても大事にしてきました。これからも、そうあって欲しいと私は思っておりま...