執筆者 西村 | 2023年01月07日 | 自分史, 雑記帳
最期、この世を去るときに一番難しいことに「執着」があります。大抵「死を怖がる人の多くは執着するものが多い人」と言われています。命そのものに対する執着は勿論ですが、愛する家族との別れ、地位や名誉や財産への思い、本人自身の肉体への執着…こと細かにあげればキリがないことでしょう。でも、こうしたものはあの世には持って帰れません。お坊さん達は「三途の川を渡る時、身につけたモノが重ければ重いほど、川を渡るのに難儀をし、その重さで川に沈んでいく」と教えてくれます。この身につけたモノこそ「執着」そのものです。そうなると持って帰れるモノは「心」しかない...
執筆者 西村 | 2023年01月06日 | 自分史, 雑記帳
世の中には傲慢な人はいっぱいいるけれど、一番傲慢な人は「自分の知らないことだから、それは無いのと一緒と言う人」だと私は思います。「そんな人いるの?」と言う方もいらっしゃいますが、意外と身近にいるものです。例えば、学校の先生であったり、例えばどこかの会社の社長であったり、何かの組織のリーダーであったりと、身近なところに「自分の言う事を聞いていれば間違いない!」と言う方が必ず一人はいるはずです。彼らからすれば、他の人は皆おバカさんに見えるかも知れないけれど、「あなたが自慢している知識も、長い歴史の中で沢山の人が努力精進して紡ぎ出してきた智...
執筆者 西村 | 2023年01月05日 | 雑記帳
これは仏陀が悟った時の最初の教えの一つです。何も「年明け早々、掃除をしろ」と言っているのではなく、「心のチリやアカを取り除いて綺麗にしないと、汚い窓からは良い景色が見えないように、汚い鏡では顔もまともに見れないように、先ずは心の窓や鏡は常に綺麗にする様に心掛けて、埃や汚れを取るように反省しましょう」と言っているのだそうです。年末に綺麗に拭いた鏡に映る自分の顔が何となく綺麗にみえるように、心の鏡も磨いておけば周りの人のお顔も美しく見えることでしょう。...
執筆者 西村 | 2023年01月04日 | 雑記帳
しきしまの大和の国は言霊の幸わう国ぞま幸かありこそ柿本人麻呂が詠んだ歌ですが、今の現代人にとっては心しなければならない内容だと思います。現代語に訳すと「この日本の国は、言霊、すなわち言葉が持つ霊的な力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように!」という感じでしょう。「言葉が乱れる国は、その国の内情も乱れる。」と言うことでしょうか。昔から結婚式とかで「別れる」「割れる」「終わる」は使わずに「お開き」と言う言葉を使うように、日本人は言葉の持つ魂を、とても大事にしてきました。これからも、そうあって欲しいと私は思っておりま...
執筆者 西村 | 2023年01月03日 | 雑記帳
「世界中の経済的格差が無くなれば幸せになる」と言う人達がいるが果たして本当だろうか。例えば世界中のお金持ち達のお金を半分貰い、それを世界に均等に分け与えたとすれば、一時的には数字上の均等化には限りなく近づくかも知れないが、それでもってしてもお金をもらった人たちが、その後も幸せに暮らせるとは限らない。何故なら、もらったお金は生活必需品などに使ってしまえばやがてなくなってしまいます。しかし、そのお金が子供たちなどの教育に使われたとしたら、教育を受けた子供たちが大人になった時に、その国にとって大きな財産ときっとなる事でしょう。戦後の日本は、...
執筆者 西村 | 2023年01月02日 | 雑記帳
「新自由主義」は「能力に応じて行えば差は開く。市場経済は大事であり、自由競争がないと人間は堕落する。それで富が大きくなったら、上の方からトリクルダウンすればシャンパンタワーのように、上から溢れてきた富が段々と下までいって潤うので、やはり豊かな人が出てきた方が、全体的には国が豊かになるのだ」と言う考えです。「新福祉国家主義」は「福祉思想や社会保障、所得の再分配、あるいは相続税等による資本の再分配という事」を強く主張しております。これが選挙という形になると、実際には成功者の方が少ないので「新自由主義」の立候補者は勝てず、「お金持ちからお金...