空の袋は立たず

空の袋は立たず

この言葉は渡部昇一さんがよく使っておりました。「中身のない人間は独り立ちできない」と言う意味もありますが「収入がないと人間はまともな人生を生きることができない」と言う意味もあるようです。つまりは「独立独歩、自分自身の中身を良いもので満たすことで、収入を得て一人の大人として歩めるようになる」と仰りたかったのではないでしょうか。もちろん「袋の中身が何でも良い」「何をしてでも収入を得ろ」と言うことではなく「その中身と方法によって、その人自身が問われ時が必ず来る」と言うことなのだと私は思います。とは言っても、「福」がいっぱい詰まった袋が一番い...
発明学

発明学

実は私も特許を一つ持っております。エクステリアに関する器具ですが、特許を持っているからと言って儲かっている訳ではありませんが…松下幸之助さんが最初に発明したのは「二股ソケット」でした。その当時売られていた電球は、買って来てもすぐに切れてしまったりするので不便なところもあったようです。それに目をつけた松下さんは「親子電球のように、明るさが欲しい時には親電球を使い、それほどでもない時は小さな子電球を使う」2つ電球が付いたソケットを開発して、松下電気(パナソニック)を発展させました。発明学と言っても、「まったく無い状態から新しいモノを作り出...
自助努力

自助努力

西国立志編と言う書籍の名前はお聞きになったことがありますでしょうか?イギリスのサミュエル・スマイルズが1859年に発行した『自助論』です。これを幕末にイギリス留学した中村正直が翻訳し『西国立志編』とし発刊しました。当時は読み書きできる人が100万人程度いたと思われますが、100万部以上売れたと言うことですので、字が読める人はほぼ全員読んでいたのではないかと言われております。この書籍をキッカケに文明開花が成されたとも言われております。まさに自助努力の精神が新しい日本を創っていったのですね。...
人生のドア

人生のドア

若い頃には「自分にはこの道しかない。この仕事しかない。だから頑張る!」と言っていたのに、今やっている仕事は全然違う仕事と言う方は、私だけでは無いと思います。「人生の選択においては沢山の道へ続くドアがあるけれど、開けることができるドアはただ一つ。他のドアも開けたいけれども、同時には二つは開けない。一つのドアを閉めた時に、また別のドアを開けることができる。」と言う話を聞いたことが皆様もあるかもしれません。今振り返ってみると「本当にその通りだなぁ」とつくづく思います。あれもこれも試してみたい、挑戦してみたいと思うけれど、二兎も三兎も追えない...
無知

無知

ソクラテスは「無知の知」を説いていました。「自分は何も知らないという事を知っている。」という事ですが、最近は学者、言論人、メディア関係者でなくても、自分の思いをネット等で自由に発信できるようになりました。その為今までは「個人対個人」であった情報発信も「個人対社会全体」となり、より危険性が増したと言えるでしょう。例えば、ネットであったこともない人の事を悪く言う、有名人や著名人を誹謗中傷する、ウソの情報を拡散して喜ぶ・・・「真理」「善」「美」に合致した言論発信ならば、世の中を成長させることに貢献しそうですが、そうでない場合は「川の中に毒を...