強靭な精神力

強靭な精神力

私を含めて誰でもそうだと思いますが「自ら願って苦難困難きたれ!」と言う人は、そうそういらっしゃらないかと思います。出来れば「苦しいこと、辛いこと、悲しいことは起きないで貰いたい」そう願うのが一般的ではないでしょうか。でも「人生を一冊の問題集」と捉えた時には見方が変わってきます。「苦難困難は起きないで欲しい」という願いは「私は人生の問題を放棄したい。いや出来れば問題自体を与えないで欲しい」と願うようなものです。「問題など与えてくれなくても、私は何事も無い人生を歩みたいのだから、それで良い」と思うかもしれませんが、それならば、そもそも天国...
褒めること

褒めること

「他人を褒めると何か負けたような気がして褒められない」と言う方は、私だけではないかと思います。それほど他人を褒めると言う事は勇気がいることです。ですから平気に他人を褒めることができる人は、それだけでも大した人物であるし、「私は偉い」と自分自身をもっと褒めてあげても良いかと思います。目上の人や上司を褒めることが出来ても、自分より年下の人や社会的地位が低い人を褒めることが出来ないのが普通であるようです。でも人間、他人を褒めることが出来なくなったら先の成長は中々ないかと思います。口を開けば他人の批判や悪口ばかりでは、その人自身の未来も暗いも...
出処進退

出処進退

高齢化社会になると問題になるのは医療費関係ばかりではありません。いわゆる「老害」と言う深刻な問題も出てきます。私もシニアと言われる世代になり、やはり出処進退は自分で決めるべきと思い古巣を離れ、新しい会社を創りました。日本は儒教が根付いているので、年上を敬う気持ちを持ってくれている人達が多く、有り難い事ではありますが、だからと言って歳を取れば取るほど仕事が出来る訳でもなく、50、60才を過ぎると心身ともに衰えを感じることは否めません。にも関わらず、年齢を重ねると共に欲が増していく方もいらっしゃるようで、年寄りを敬ってくれるのをいい事に、...
人間としての義務

人間としての義務

「人間としての義務」あまり聞きなれない言葉かと思いますが、実はこの言葉の内容こそ20代、30代を生きる上で幸せになるか不幸せになるかの分かれ道になる言葉なのです。人は一人では生きて行くことが出来ません。それ故に、助けて助けられて何とか人生を歩んで行くが実際のところであることを、年を重ねるごとに感じてきます。一人で生きて行けない人間であるからこそ、自分が置かれた立場で「人間としての義務」を果たして行かなければ、他の人の役に立つことは出来ません。若いうちに「遊べるうちに遊んでやろう」と思って、その義務を果たさず生きた人は、側から見ると楽し...
子供時代

子供時代

誰でもそうだと思いますが、私も自分の子供時代は美化しがちです。「勉強はしなかったけれどテストはよく出来たはずだ。」「練習しないけれど本番での試合で負けることなかったと思うけど。」など、自分の親からすると「本当かな?」と思えるほど、自分の子供の頃の記憶は嫌なことは忘れがちで、良いことは美化されがちです。だからこそ自分の子供達がテストで悪い点を取ったり、部活でミスして負けたりしても、自分の子供時代の事を引き合いに出して、しつこく責めたり咎めたりする事は本当は出来ないはずです。子供たちに対して、もっともっと寛容に、もっともっと長所を伸ばして...
多様性

多様性

人は価値観の多様性を認めることが出来ると、他人に対して寛容になれると言います。自分は時間に厳しいからと言って、子供達にその価値観を押し付けた場合、そこに不幸が生まれる場合があります。「時間はちゃんと守りなさい。私は小さい頃から時間だけはしっかり守れる子供だったのよ。だからあなたも起きる時間、勉強の時間、寝る時間はきちんとしましょうね。」こうして子供の教育と言って、自分の価値観を子供たちに押し付けたりしているのは私だけではないかと思います。例え自分の子供であっても、人格は別個の人間です。才能も違えば価値観も異なります。ある子は勉強は出来...