煉獄

煉獄

「煉獄(れんごく)ってなに?」と、依然鬼滅の刃の映画が大ヒットした時に、よく質問されました。ローマはカエサルの時代、ゲルマン民族へのキリスト教の布教の際に、「イエスを信じる者は天国へ行くが、信じない者は地獄へ堕ちて二度と天国には戻られない」と言う伝道の仕方をしておりました。そうしていたところ、ゲルマン人から「ではイエスが生まれる前の先祖達は、皆んな地獄なのか?」と言う疑問があがり、伝道者達は苦し紛れに「イエス以前に亡くなったもの達は、煉獄という天国でも地獄でもない世界におり、子孫がキリスト教の信者になった時に、煉獄から天国へ上がれるの...
人心掌握

人心掌握

リーダー論として「人心掌握術」は、どうしても欠かせないでしょう。皆んなに嫌われているようでは、リーダーシップは取れないから当然のことです。しかし、この人心掌握を「恐怖」で行っているリーダーが多いことには、とても残念な気持ちになります。「言った通りにしなければ、左遷する」とか「指示に従わないのであればクビだ」とか言った、恐怖で人を縛る方法は、いずれ時間を待たずして必ず破綻します。もう一つ厄介なのが「叱れないリーダー」です。部下達の顔色ばかり伺い、「君の言う通りだね。そうしよう。」「私の指示が足りなかったね。君は悪く無いよ。」等と、変にへ...
欠点が幸福の種?

欠点が幸福の種?

誰にでも短所や欠点はあるものです。それをちゃんと認識している人は、ある意味で幸福かも知れません。「一病息災」と言う言葉の通り「身体に何か悪いところがある人は、身体を労わるので長生きする」と言う事が、実際にあるとお医者様から聞いたことがあります。同じように、自分の欠点や、弱点を30歳、40歳になっても意識している人は、あまり無理をしませんし、やはり成長の余地があります。悩みの種として、持っていることがいくつかあるかと思いますが、それはまた自分を励まし、育てる種でもあると考えた方が良いですね。例えば、60、70歳になっても「自分はまだ勉強...
自分の最期を考える④

自分の最期を考える④

③に引き続き、中村仁一先生のご著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」から自分の死を考えるための具体的行動をご紹介致します。⑥事前指示書を完成させましょう「事前指示書」とは、昏睡や意識レベルが低下した時、ボケて正常な判断が出来なくなった時に「どこまでの医療を受けたいのか、受けたくないのか」また「何処で、誰に、どんな介護を受けたい」とか、更に「葬儀や墓や戒名など」意識清明で、意思表示可能な時に、前もって希望を認めておく書面のことです。⑦人生の節目に「生前葬パーティー」を行う生前葬パーティーを開催することで、家族や友人知人達にも「死」を意...
老人医療

老人医療

フランスでは、老人医療の基本は「本人が自力で食事を嚥下出来なくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です。」と言われているそうです。残される人達が「自分たちの感情や別れる辛さの軽減のため、あるいは自己満足の為に、死にゆく人間に余計な負担を強い、無用な苦痛を味わせては行けない。」という考え方からでしょう。自分の年齢が還暦前後になれば、親も80歳を超えていく世代の方が多くなります。60歳を超えた自分たちであっても、昔ならば死んでもおかしくない年齢に達しているのに、親が死ぬことに関しては意識していないと言うのはさもありなん...
納棺体験会

納棺体験会

多くの方が、いつかは棺(ひつぎ)に入ります。考えたくは無いし「縁起でもない!」と怒る方もいらっしゃるでしょう。でも100%、確実に私達は死を迎えます。人生において100%確実な事は殆どありません。進学、就職、結婚、出産…どれを取っても、皆んなが皆んな経験出来ることではありません。しかし生老病死だけは逃れられない事をお釈迦様は説かれました。いわゆる四苦と言われることです。生まれなければ私達は今この世に存在しておりません。老化を防ごうと努力しても、どんな人でも身体は衰えて行きます。「病気をしたことは無い!」と豪語する人も時々いらっしゃいま...