響き

響き

映画やドラマを観たりして感動で涙を流した事は皆さんもお有りかと思います。また素晴らしい音楽や歌手の歌声を聞いて感動したこともあるかと思います。彼らはどの様にして私達の心を震わせるくれるのでしょう。勿論その高い歌唱力や表現力によって感動させてくれることもあるでしょう。しかしその本質には、音や声の響きによって、私達の心に共鳴させていると言うことです。それは、空気の振動が耳を通して心まで伝わっているという事になります。量子力学の世界では「振動がこの宇宙を創っている」と言う考え方もあり、振動や波動は私達に密接に関係しているようです。私の友人が...
時

私には40年ほど前に感相学の師匠からいただいた易名があります。「時任悟…時に任せて悟れ」といただきましたが、最初は意味も分からずただ有り難く使わせていただいておりました。しかしある時から、この名前がとても意味深な示唆を含んでいる事に気付きました。時間というものは本当に存在するのか?全ての事柄が諸行無常だから時が作られるのか?時間とは一体なんなのか?そんな事を一生考えていても、決して答えには辿り着けないとは思うのですが、一つの想いが浮かびました。「時間は世界標準で決められた時間で存在しているのではなく、個々人それぞれで時間の流れは異なる...
お葬式

お葬式

つい先日、92才で叔父が亡くなりました。一年前に伴侶を亡くしたばかりで、愛した妻を追うような形でした。お葬式に参列しているといつも思う事があります。「きっと家族や親戚、仲の良かった友人達に声を掛けたかっただろうに」と。自分の死が突然であるが故に出来なかった事もあるでしょうし、最後は身体も動かず声も出ない為に話が出来なかった事もあるでしょう。「そんな後悔はさせたく無い!」そんな想いがお葬式に出る度に沸々と湧いて来ます。だからこそ皆様に生前葬をプロデュースする仕事をしております。何もビジネスとして成功させたい訳でもなく、みんなに感謝された...
多死社会

多死社会

2023年の統計では日本の死者数は約159万人で、出生数約76万人の約2倍を超えました。このままですと死に直面する方が急増し続け、もはや病院などでの収容が追いつかなくなるそうです。そうなると「何処で、誰が、最期の時を看取るのか」が問題になってきます。一人ぼっちで誰の見送りもなく、この世を去ると言うのでは、人生の最期の瞬間としてあまりに悲しい感じがします。また別のアンケートでは、介護されている高齢者の3人に1人が「死にたい」と考えた事があると言います。悲しい事に、高齢者で自殺する方の95%は、家族と同居している方達だそうです。その理由は...
気

「気」は1945年までは「氣」と言う漢字が使われていました。しかしGHQの指導により改変されました。米と言う字は、米が主食のアジア人にとっては「命の根(もと)」であるので、中国人は「氣」と書いて、米のエネルギーが身体に如何に大切なのかを表していたのでしょう。「稲」は先程と「命の根(いのちのね)」から来ていると言う説と「稲光が多いと米が豊作になる」から来ていると言う説があります。色んな説はありますが、日本人の私たちからすると「こめ」や「いね」が大和語である訳ですから、「命の根が込められいるのがコメである」と言うのが意味がしっくりときます...
花

当たり前の話ですが植物たちは自分たちで自分の育つ環境が選べません。偶然に種が落ちたところを自らの生活の場として、芽を出し、花を咲かせ、種を実らせ、枯れて行きます。それでも彼らは一生懸命に生きて、綺麗な花を私達に見せてくれます。彼らは人に美しい花を見せる事で、一銭の対価も得ていません。ただただ、誰が見てくれなくても花を咲かせます。それは次の時代へ子孫を残すため…確かにそうかも知れません。例え切り立った崖の斜面であっても、例え雨が少なく乾燥した大地であっても、命ある限り花を咲かせようと一生懸命に彼らは生きます。子孫を残すためだけとは思えな...