渡部昇一氏が「息子が大学に入ったら、映画『ゴットファーザー』を観させなさい。」と著者「自分の品格」で書かれていたように、厳しい社会の中で生き抜く為には、ゴットファーザーのような「判断力」がどうしても必要となります。
ゴットファはイタリア系マフィアのボスで、いわゆる裏社会で生きながら、一種の権力を持って表社会も動かしていました。
その中で「ファミリー」と呼ばれる家族的な組織において、約束を違えたり、反抗するようなことをしたり、裏切った者は消されていくことがありました。
そこには当然、それまでの様々な情が絡んでくるので、その部分を考えた上で判断を下さなければいけない訳です。
そこには「判断力」と共に「胆力」も必要となってきます。
胆力がなければ、ファミリーも付いては来ないでしょうし、判断を間違えばファミリー全体が危険な状態になりかねません。
その意味でリーダーにおいては「最終判断の重み」というものを噛み締め、最後の「イエスかノーか」という判断をしてのけて、その重みの責任を受け止めるだけの器が要るということは知っていた方がよいでしょう。
これは部下に対して「おまえが判断しておいてくれ。権限委譲だ」というような事では、済まないところがあったりします。
やはり最後は「恐ろしく、怖く、重大な判断」をしなければならないと言う事もあるのです。
