太陽は燃えている(酸化)わけではありません。
太陽は超高温、超高圧の中で水素がヘリウムに代わる核融合で、エネルギーを放射しています。
酸素による燃焼や化学反応もなく、プラズマが放出されているのです。
マグマの燃えているというよりは、岩石などの鉱物が液体になってドロドロに溶けているのであって、燃えている訳ではありません。
「燃える」という現象は、物質が酸素と結びつく時に(酸化反応)、大量の熱と光を発する現象のことを言います。
従って、酸素が無ければ火がつくことはありません。
この広い宇宙において、酸素は水素、ヘリウムに次いで三番目に多い元素ではありますが、酸素は他の元素と違い、他の元素が現れると直ぐに結合してしまいます。
その為、宇宙のおける酸素はガス単体としてはほとんど存在しておらず、酸素のない宇宙では瞬時に火は消えてしまいます。
では地球の酸素はどこから来たのという事になりますが、元々地球が誕生してから24億年ほどは、地球上の大気はメタンと二酸化炭素ばかりでした。
ですので地球上には嫌気性の生物が繫栄していました。
そこに突然「シアノバクテリア」(藍藻)が現れ、光合成を始めたのです。
太陽光と二酸化炭素から酸素を創り出す行為は、嫌気性生物にとっては致命的な結果を生みました。
酸素という猛毒が地球全体を覆い始めたのです。
これによってそれまで反映していた嫌気性生物は死に絶えました。
その後、酸素は増え続け濃度が35%を超えた時に地球的な大火災が起こりました。
そして植物などが焼き尽くされて、炭化され地中に埋もれ、長い間の圧力によって石炭になって行きました。
面白い事に、地球の大気が15%程度になるとどんなに乾燥している木であっても火がつかなくなり、25%を超えると大雨が降った熱帯雨林でも、たった一回の落雷で火は燃え上がり消すことが出来ない状態で、地球上を焼き尽くします。
現在の21%という微妙な酸素濃度のお蔭で私達は安全に火を使うことが出来るのです。
この21%という酸素濃度を保っていることが「奇跡の地球」といわれる所以でもあります。