今は多くの方が病院でお亡くなりになるのが現状です。
50〜60年前ですと、病院で亡くなるよりも自宅で息を引き取る方が多かった気がします。
「自分の命が消える瞬間、あなたは何処で迎えたいですか?」という質問をされたら、あなたはどの様にお答えになりますか。
それこそ「死に場所」と言う事になりますが、私は「出来れば空を見て死ねれば良いな」と思っております。
後始末のことはあまり考えていないので、そんな勝手な事を言っておりますが、出来れば青い空と太陽に照らされながら草原の中、心地よい風に吹かれ「あゝいい人生だったな」と言って、この世を去りたいと思っています。
そんな人生の最期を迎えたい為に、今を生きている気がします。
周りに人が居るかどうかはあまり考えておりません。
だって看取られるよりは看取りたい方なので。
ただ「看取る」のは難しいと感じています。
死にゆく人を目の前にして「どんな言葉を掛けたら良いのか?」皆様は思い浮かびますでしょうか。
「お疲れさま。ありがとう。安らかに天国に行ってね。」
「死んじゃイヤだ。」
色んな看取り方があるかと思いますが、私は言葉は要らないのではないかと思っております。
静かに心の中で「お疲れ様でした。ようやくこの世の役割から御卒業です。本来の世界に戻られて、感謝すべきことがあれば有難うを言い、反省すべきところがあればごめんねを皆に伝えて下さい。」その様にして看取ります。
看取るとは「見とる」だけでも良いのかも知れません。
その方の人生を想い、その方の心を想い「見ているだけ」でも救われる様な気がします。