2013年初頭にアルジェリア人質事件が起き、23名の人質の方々が亡くなりました。
その内の10名は日本企業の日揮の関係者と報じられました。
その時の首相であった故安倍元首相は「人質の命が優先だから攻撃をやめて欲しい」とアルジェリア政府に要請しましたが、アルジェリアは速攻で攻撃を行いました。
その行為自体が正しいか間違っていたか、どう言う結論が良かったのか?については今となっては分かりませんが、安倍首相の言う通りに「人命優先」で行っていたら初動が遅れ、もっと被害が大きくなっていたかも知らないし、そうで無いかもしれない…
人命優先の日本教とも思える信念は大切ではあるけれど、相手がテロリストであった場合「日本は人命優先だから人質にすれば、お金が取れて仲間も自分もそのまま逃してくれる」と分かったならば、人質を取られ放題になることでしょう。
結局、その場の人命優先をしたばかりに、後々までの日本国民の命まで脅かす事になりかねません。
だからと言って「人命は無視してでもテロリストは駆逐せよ」とまでは言えないからこそ、日々警察や自衛隊の方々が人質奪還の訓練をされているのでしょう。
しかし、こうした事件の場合はどうしても作戦が重要になって来ます。
参謀や軍師が必要になって来ますが、日本ではその重要性を感じる方が少ないようで、外国では当たり前のように教育している「戦略戦術論」が子供達に教えられていません。
これが吉と出るか凶と出るのかは、国際ビジネス界を見ても既に結論が出ているのかも知れません。