「この世で学んだことは、あの世に持って還れる」と、皆さんは聞いたらどんな事を思うでしょうか。
「そもそも、あの世があるかどうかも分からないからナンセンス。」と言いたくなる方も、いらっしゃるでしょう。
そう言う方は「死んだら何もかも終わり。ただほんの少しだけの灰が残るのみ。」とお考えの方達でしょう。
そのように信じていた時期も、私にもありましたが「それでは余りに虚しい人生。せっかく努力精進、泣きながら苦労してきたのだから、報われることがあっても良いんじゃないか。」と思った時に、俄然「死」について勉強する気になりました。
「あの世があると仮定したなら、この世でどの様な学びをし、どの様な生き方をしたか。」と言うことが、あの世へ行った時にも「役立つ」のではないかと思ったからです。
そういう気持ち一旦なると「どんな事でも学びたい。色んな人と会って話をしてみたい。」と言う積極的な気持ちになってきました。
今の日本は高齢化時代に真っしぐらですので、政治は高齢化社会の対応法を色々と考えてくれていますが、結局のところ最期は、個人個人が「何を生きているうちに学んだのか。」が問われている気がします。
「老いて学べば、即ち死して朽ちず。」と言った佐藤一斎の言葉は、永遠の真理なのだと思います。