「人生は糾える縄の如し」とはよく言ったもので、幸不幸は波のように交互にやって来るようです。
私もそうですが、人は誰しも「幸福なことばかり続けば良い」と思いがちですが、幸福な事ばかり続いていたら、きっと幸福に鈍感になり、側から見れば幸せな事も、その人にとっては何も幸せを感じなくなってしまうことでしょう。
そうなったらある意味不幸の始まりかも知れません。
幸せの麻痺状態の人にとっては、人生は味気なくつまらないものとなってしまいます。
やることなすこと上手く行けば、それはそれで楽しい人生かも知れませんが、そんな人生を映画にしたらきっと観客は見にきてはくれないでしょう。
何故なら、順風満帆の人生ほど傍から見ていてつまらないものはないからです。
という事は、神様から見ていても「つまらない人生だな」と思われていることでしょう。
何より当の本人が一番つまらないと感じているのだと思います。
人は刺激を求めます。食事においても恋愛においても人生においても。
刺激があるから「あ~あ生きている」と実感できます。
従って「私に不幸が訪れないようにしてください」と願う人は「私の人生をつまらないものにしてください。」と願うようなものです。
でもここで気を付けなければならないのは、刺激ばかりを求めるばかり、周りの人をも不幸にしてしまう事です。
自分の我を通すばかりで、あればそれは悪になります。
無防備でエベレストを登山するようなものです。
ビルから飛び降りて下にいる人を巻き添えにするようなものです。