執筆者 西村 | 2024年12月19日 | カウンセリング
私を含めて誰でもそうなのですが、人は「自分だけのものさし」で他人を評価します。それが良い時も、役立つ時もありますが、大抵は「色眼鏡」と同じように、その人をまともに観ていない場合が多いようです。例えば伴侶の不貞を疑う時に「妻はきっと不倫をしているはずだ」と疑う夫は、自分も不倫をしている確率が80%を超えると言う統計結果もある位「自分がしているから相手もしている」と考えてしまうそうです。従って自分が「あなたは〇〇してそうだ。」と言う人こそ〇〇している確率が80%以上あると言うことになります。ここに「他人を評価する時に、人は自分を物差しとし...
執筆者 西村 | 2024年12月18日 | 雑記帳
皆様は中村仁一先生をご存知でしょうか?中村先生は京都大学医学部を御卒業され、ご存命中は仏教会の協力で「病院法話」を毎月開催、1996年からは「自分の死を考える集い」主催されていました。中村先生は「往生したければ医療とかかわるな」と言う著書も出されております。その御著書の中で、医者に対する間違った見解をあげておられます。「医者は病気のことなら何でもわかる」「医者はプロだから自分に一番良い治療方法を教えてくれるはず」「大病院ほど信頼できる医者がたくさんいる」「外科の教授は手術がうまい」「マスコミに登場する医者は名医だ」「医学博士は腕がいい...
執筆者 西村 | 2024年12月17日 | 自分史
多くの方が「良い大学に入り、良い就職先に行くための手段としての学問」をやっていたかと思います。私自身もその様に考えていたし、それが当たり前のような時代でした。しかし今還暦も過ぎて永らく生きていると「手段としての学問は本当の意味で身に付いていないのではないか」と思えるのです。この世的な知識とテクニックで、暗記したりしながらマスター出来るような学問は、勉強していても喜びを感じません。しかし「自分が知りたいと思うことや、自分の心が欲するもの」を勉強すると、楽しさと共に喜びを感じます。「勉強そのものの中に力がある。楽しみがある。」と言うことを...
執筆者 西村 | 2024年12月16日 | 老化
病院では自然死はあり得ません。何故なら処置をしなければ許されない場所だからです。またお医者さんも何もしないで、ただ死を待つことには耐えられないでしょう。ですので殆どのお医者さんは「自然死」を知らないそうです。人が自然に死んで行く姿を見たことがないそうです。「死」と言う自然の営みは、本来穏やかで安らかだったはずです。それを医療が関与することで、より非人間的なものに変貌させてしまったと叫ぶお医者さんがいるくらいです。一番の怖がりはお医者さんだとも言われています。それは悲惨な死ばかりを目の当たりにしてきたから「何とか生かせてあげたい」と、死...
執筆者 西村 | 2024年12月15日 | カウンセリング
フランスの数学者、哲学者として有名なパスカルは、「人間は考える葦である」などの多数の名文句や、「パスカルの賭け」などの多数の有名な思弁がある遺稿集『パンセ』の著者として有名です。また「パスカルの三角形」「パスカルの原理」「パスカルの定理」などの発見でも知られています。その中でも、あまり内容が知られていないのが「パスカルの賭け」です。これは「パスカルの確率論」とも呼ばれていますが、端的に要約するとこんな感じです。神やあの世がある確率は五分五分ですが「神はいる」と信じ、その信仰を持って立派な人生を生きていた人が、死後信じていた通り神も存在...