習気

習気

「薫習(くんじゅう)」と習気(じっけ)とは同じような意味の言葉ですが、薫習と言うと「身体や心に染み付いて離れなくなった学びごと」と言う感じがして、もう一生忘れることはない技のように思えます。かたや習気と言うと「これからその薫習をして行く気持ち」みたいな感じかと思います。私達は初めて挑戦する事でも、習気を持って、薫習して行けば、どんな事でも自分のものになると言う事なのでしょう。でも最初から「どうせ自分には無理さ」とか「そんなに長い間、努力するのは嫌だ」と言う人には「習気」さえ起きずに終わってしまいます。先ずは「やってみよう!」と思う事が...
幸あう国

幸あう国

日本人に「日本国の事を一言で言って下さい」と質問されると、大抵の人は「言霊が幸(さき)あう国」と答えていた時代が長く続いておりました。「言霊によって幸せに栄える国」と言う意味ですが、もはやこの言葉を話す人も少なくなり、目にしたりする機会も減りました。私たちの国、日本は一万年以上も前から言葉を大切にして来た民族です。お祈りの時には祈言(いのりごと)、お願いをする時には願言(ねぎごと)と言って、言葉を神様に届ける行為をしておりました。その際に蝶や蜻蛉などの虫達が現れることを「吉兆」としました。何故なら虫達が自分達の祈りと願いを神様に伝えて...
褒める叱る

褒める叱る

よく「私は褒められて伸びるタイプだから褒めて下さい。」という人がいますが、私は少し違和感を感じてしまいます。褒められて伸びるのはあなただけではなく、多くの人がそうだから、敢えて言われる様な事では無いと思ってしまいます。逆に考えてみれば良いわけで「私は叱られて伸びるタイプだから叱って下さい。」と言う人が世界中にどれだけの人数がいるかと言ったら、圧倒的に少ないと想像が付くのではないかと思います。あなたの周りに、叱られて伸びるから叱って欲しいという人はいますでしょうか?少なくても60年以上生きて来ている私ですが、そんな人に出逢った事は一度も...
異常気象

異常気象

大きな台風や線状降水帯による被害が出る度に「地球温暖化」の危険性が指摘されますが、「明日の食糧に困る」とか「明日の命も危うく感じる」とか言った差し迫った恐怖までは感じない、と言うのが大半の方の本音だと思います。世界を見渡すと異常気象のせいで生活に困窮してしまう国も多々有りますが、日本は少なくてもその様な国の様にはなりません。社会インフラがしっかりしているから?国や地方自治体がしっかりしているから?色んな理由はあるかも知れませんが、日本ではかつて頻繁にあった深刻な飢饉は、過去何十年は起こっていません。百年ほど前までは、雨が降らなかったり...
創業守成

創業守成

「なかなか物事を始めようと思っても腰が重たくて…」と言って、新しい事に挑戦出来ないのが人間の常ですが、一旦始めたことを長い間続けることは、始める事よりもっと難しいと思っております。会社の経営も似たようなところがあるので「創業守成」という言葉がよく使われます。「起業するのは簡単だけれど、会社を育てて守り続けることは難しい」という事です。便利な製品や面白いアイディアがあって起業する人達は大勢おりますが、3年間で50%程度の会社が無くなり、10年後には90%の会社が廃業すると言われています。それほど会社を存続させることは難しく、謂わば「会社...