執筆者 西村 | 2024年08月16日 | 雑記帳
私達の身体を作っている重要な物質であるタンパク質。そのタンパク質を構成しているアミノ酸は、その分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物であり、グリシンを除くアミノ酸には、ちょうど右手と左手の関係のように、互いに鏡に映すと同一になる構造のものが存在し、一方をL体、もう一方をD体とよんで区別しています。面白いことに、地球上の生物は何故かL型のみである事が知られています。1950年代,胎児に重篤な四肢奇形を起こした薬学史上最悪のくすりであるサリドマイドは,この左右のアミノ酸が関係して発現したことが学会において発...