旅

「可愛い子には旅をさせよ」と言って親達は、子供達に一人旅をさせたりしていた事が昔はありました。私も親からお金を貰って、東北地方をテントを待って旅をした事があります。もう時効になったと思うので良いかと思いますが、その旅で恐山に立ち寄り、ひと通り観光したので宿を探したのですが生憎その日は大祭の期間だったせいで満室。仕方がないので、硫黄の匂いが漂う三途の川ほとりでテントを立てて就寝しました。その夜は風もほとんどなく月も綺麗に見れるほどの快晴でしたので、テントでも熟睡出来ると、たかを括っておりました。しかし、夜中になると何処からか「チリーン、...
松竹梅

松竹梅

松竹梅とは「歳寒三友」とも言われ、冬でも青い竹、冬に花を咲かせる梅、冬でも緑を保つ松が不老長寿の象徴とされています。その中でも松は生命力が強く、荒地にも根をしっかりとおろす為、防風林などして植えられてきました。東日本大地震で残った「奇跡の一本松」は有名なお話しですね。その為、松は魔除けとかにも使われて、正月には門松を供える様になりました。苗字や名前に松の字が入る方が多いのも、その現れと言われております。松は「待つ」にも通じ「努力精進し根を繁茂させ、じっとその結果を待つ」と言う意味も含まれていると聞きます。日本語の素晴らしさは漢字よりも...
天災

天災

ネット界隈では2025年の夏に大きな災いが起きると盛り上がっているようです。予言めいた事もまことしやかに流れ、一喜一憂する方も出ているようです。また相談者の中には、「2025年7月の予言についてどう思いますか?」と聞いてくる方も多々おります。天災はいつ来るかわからないからこそ、古代からその発生日時を占う催事が行われてきました。当たった人が持て囃され、時には権力者となったりもしました。しかし外れた人はその存在を否定され、消えて行った人達もいたようです。人々にとって悪い事ならば起きない方が良いに決まっているのに、天災日時を当てた人が脚光を...
戦争

戦争

日本国は先の大戦で敗戦国となりました。それは経緯がどんな状態であれ、紛れもない事実です。その為に多くの御先祖様が命を落とし、今の日本が存在します。ご先祖様のご苦労があってこそ、此処まで来ることが出来ました。敗戦あとからの生活はどんなに大変で、苦しかったことでしょう。亡くなった310万人の想いは如何許りであったでしょう。今の私達日本人が、ご先祖様の想いを大切にせず誰が引き継いでくれるでしょうか。縄文時代から1万3千以上続くこの日本は、世界にとっても稀有な存在です。日本語は主語が曖昧だと言語研究者は言います。それはそうです。もともと日本人...
ルサンチマン

ルサンチマン

「ルサンチマン」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?昨今では通り魔事件などが多くなってきて、メディアでもこの言葉よく出てくる様になりました。「弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬といった感情。」の事を言うそうですが、何を持って弱者・強者と言うのかで捉え方が異なって来る様に思います。お金持ちか、そうでないか?幸せか、幸せじゃないか?家族や友人がいるか、いないか?人の物差しはそれぞれである以上、そこに上下や有り無しが生まれる事は仕方がない事かも知れません。ただ、そうした鬱屈した憎悪や復讐心を、ニーチェの様...