侍

侍とは、もともと聖者を守る為の御役目に従事する者たちの尊称でした。それがいつの間にか武士と同じ様な扱いになってしまいましたが、武士と侍には大きな違いがあります。「武士は戦う士」であり、戦いに大きく重向きをおいています。しかし侍は「護ること」に、その礎があり、護るべき者を護るためには戦わないこともあります。一般的に、昔は武士には成れても、侍にはなかなか成ることが出来ませんでした。何故なら侍になるには精神性の高さ、守護に対する一種の悟りが必要だったからです。この守護の悟りは、一長一短に創り上げられらるものではなくて、長い間の心の鍛錬が必要...
椿と桜

椿と桜

もう桜の季節は過ぎ、秋の紅葉へ移ろうとしていますが、まだまだ暫くは暑い日が続くようです。両花とも大好きな花なので、今回は「椿と桜」という題名をつけてみました。椿は散るときに、そのまま花がポトリと落ちるので「首が落ちるようで縁起が悪い」と言われております。そのせいか、映画や小説でも人の命が無くなるときに、椿の花が落ちる様を表現したりします。椿の花が散るときに花全体が落ちるのは、花弁と雄しべが一緒に落花するからで、この散り方が山茶花との違いになります。そうした椿の花を見ると「侍」「武士道」を感じてしまうのは私だけでしょうか。...