進歩

進歩

「人生とは重荷を背負って歩くこと」と言う言葉を、何処かでお聞きになったことがあるかと思います。歩めば歩むほど重荷が増して行く人もいれば、歩むごとに軽くなって行く人もいます。その違いは何処にあるのでしょうか。日々「今日は、あの人にこんな事をしてしまった。明日は謝って、二度としないようにしよう」と反省をして一日を終わる人は、重荷が日々なくなって軽くなって行く人でしょう。その逆に、反省もせず、行いも正すことをしなければ、その重荷はドンドンと重たくなって行きます。自分では忘れたつもりで愉快に暮らしていても、潜在意識では罪悪感を感じているので、...
正語

正語

「しょうご」と読みますが、仏教における反省行の一つです。「間違ったことを他人に伝えていないか」「嘘をついて他人を騙していないか」「過度な御世辞を使って惑わしていないか」「他人の悪口、陰口を言っていないか」「二枚舌を使う様に、その場限りの逃げの言葉を使っていないか」など、お釈迦様は言葉に関する戒めを説いておりました。言葉はそれ自体で人を幸せにする事も出来れば、不幸のドン底に落とす事も可能です。だからこそ、自分の発した言葉には責任が伴います。もちろん、メールやコメントなど文章でも同じです。誹謗中傷の特定の個人を刺すような文書は、受け取った...
自分の欠点

自分の欠点

他人の欠点は、よく見えるし、誰でもよく分かります。しかしながら、自分の欠点は他人から注意されない限り、分かりにくいものだと言えます。「自分はいつも通り、接しただけ」「いつものように声をかけただけ」と言いながらも、他人を傷つけている場合も多々あります。このように言っている自分も、自分の言動で多くの方を傷つけてきたし、今も傷つけているかも知れない。そう思うと「引きこもってしまった方が良い」と言う気持ちも、分からなくもないですが、逃げてしまったら進歩も成長もありません。他人を言葉で傷つけてしまったら、心から本気の言葉で謝れば良い。自分の言動...
むかし帰り

むかし帰り

今やひと頃のような経済成長は見込めなくなっています。政治家も学者も何をすれば経済が成長するのか分からないと言う混沌状態です。物価は上がり、賃金は増えない。だから消費を控え自給自足の生活を考え始める。消費が減るから、会社が行き詰まり賃金が出せない。こうした悪循環が始まっていますが、こうした時こそ「自分と自分の生活を見直してみる良い機会が来た」と、喜ぶべきだと私は思います。お金があると使う方に意識が向き「あれを買いたい」「これがしたい」「どこそこに行きたい」と外の方に欲が向きますが、お金が無くなると「そもそも何の為に生きているのか」「私は...
私が謝らなくてはいけないこと

私が謝らなくてはいけないこと

私は小学校時代から中学校まで、父母を始め多くの方に迷惑をかけてきました。やんちゃだったと言えば聞こえが良いですが、乱暴なことも随分してしまいました。例えば小学校の池の鯉を釣り上げ、池の淵に並べて死なせてしまったり、氷水で冷やした雑巾を先生にぶつけてみたりと、やりたい放題でした。中学校の時は、野球グランドを仲間と自転車で走り回り、せっかくトンボをかけたグランドをぐちゃぐちゃにして、駆け付けた生活指導の先生とグランドで一時間以上にらみ合ったりと、...