執筆者 西村 | 2025年11月29日 | 本当の終活
昔から色んな宗教や集まりで「お墓参りしたら良いことがあった!」と良く話してますが、私は「どうかな?」と思って聴いています。御先祖様を大切にすることは、自分の親兄弟を大切に想うことにも繋がるので、決して悪いことではないとは思いますが、「これだけお墓参りをして、綺麗にしたから〇〇を叶えて下さい!」的なことならば、御利益信仰と何ら変わりません。また、御先祖様が天国にばかり行っているとは限りませんので、想いを寄せることで地獄に通じて、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」ように、蛛の糸を地獄に垂らすことにもなりかねません。蜘蛛の糸を垂らされた方は「良い...
執筆者 西村 | 2025年10月11日 | 本当の終活
映画でも小説でも「この世の地獄を味合わせてやる!」なんてセリフがありますが、実際に地獄ってどんな所でしょうか?毎日痛みを伴う苦痛地獄のようなところもあれば、怖い人から追いかけ回されて逃げる恐怖地獄、お金も食べ物もなくて段々と衰えていく餓鬼地獄…あまり想像したく無いですが、この世にも地獄のような環境は存在するのかも知れません。生きているうちは、こうした地獄を味合わなかったけれど、あの世に行ってから体験する人もいます。いつも他人から、何かを奪ってやろうと考えている人は、きっと餓鬼地獄に落ちるでしょう。「自分が欲しいと思う、お金や家や地位や...
執筆者 西村 | 2025年04月21日 | カウンセリング
天国と地獄は、亡くなってから、行くばかりではないようです。こうして生きている間も、天国と地獄は存在しています。「今日も満員電車に揺られながら、会社に行かなきゃならないのか…嫌な上司の自慢話を、また聞かなきゃならないのか。地獄だなぁ」とか「せっかく時間かけて作った料理を美味しいとも言わないくせに、子供の躾がなってない!と怒るばっかりで、ちょっとも楽しいことなんか無い…こうして段々とおばあさんになって行くのかなぁ…やだやだ」とか思っている、その心が既に地獄に通じているのかも知れません。「自分が上手く行かないこと、幸せに感じないことは、他人...
執筆者 西村 | 2025年04月08日 | 本当の終活
恵心僧都源信は平安時代中期の人(942〜1017年)ですが、念仏宗を強く押し出して、仏教を布教した方でもあります。また「往生要集」と言う、仏教の様々な経典から地獄や極楽の様子が書かれた部分を抜粋し編集、編纂した書籍も残しました。「往生要集」の中には地獄のことが沢山書かれています。地獄は大きく分けると「灼熱地獄」と「寒冷地獄」と言う2つのタイプに分かれるとされていますが、源信は基本的に「灼熱地獄」の方を主に書いています。また、地獄の段階を五戒(不殺生、不偸盗、不邪淫、不飲酒、不妄語)を犯した種類によって分けてます。ただ、現代人の多くは五...
執筆者 西村 | 2024年02月06日 | お客さまの声, カウンセリング
妖怪は信じても、天国地獄はあまり信じないと言う人たちが増えて来ているようですが、これも現代の教育環境が成せる技かも知れません。昔はお祖母さんに「そんなウソばっかりついていたら、閻魔大王様に舌を抜かれて地獄に堕とされるぞ」とよく脅されたものです。また「天国と地獄」の違いについても寝床で良く聞かせれたものです。小学校、中学校くらいでは「ゲゲの鬼太郎」も流行っていたので妖怪にも馴染みはありました。ですので、どちらかと言うと「地獄は死んでからのこと。妖怪は幽霊みたいな感じで結構自分たちの近くにいるもの。」そんな捉え方をしていました。しかし今で...