2つの民主主義

2つの民主主義

民主主義の中には2つのベクトルがあると言われています。一つは「自由」に向かう民主主義であり、もう一つは「平等」に向かう民主主義です。自由を求める民主主義は、アメリカで生まれ発展しました。「人は生まれながらの血筋や家柄に関係なく、なりたいものになれる自由」「人は行きたい所に行き、したい事を行える自由」そうした自由を大切に思い、育てて来た国がアメリカでした。かたや「平等に向かう民主主義」は、共産主義的な考え方や、全体主義的な流れを生んでいきました。「貧富の差が激しくなることは、民主主義的に許されることではない。人間は平等なのだから、結果に...
アメリカ人の平等

アメリカ人の平等

アメリカのドラマや映画を観ていると、部下が上司に反抗して、言い争う場面が多々出てくるので、日本人は「アメリカでは上下関係が日本ほど強くないんじゃないのか」と思いがちですが、実際は日本よりも仕事上の上下関係は厳しいと、私は思って観ています。日本の会社では大抵は年功序列で、先に入社した「年齢が上の人」が上司になって、部下を指導監督する事が普通ですが、アメリカでは年齢や入社日は関係なく「仕事が出来るかどうか」で上下関係が決まります。「仕事が出来る人は出世が早いし、出来ない人はどんどん降格されて行く」それがアメリカの会社組織です。そんな実力社...
人間は幸福を目的とする

人間は幸福を目的とする

アリストテレスは「人間は幸福を目的とする」と言いましたが、幸福になる為には、色々な行動、言動、活動に対して、自由が与えられなければなりません。同じ様に、チャンスも平等に与えられなからば、幸福になる機会が偏ってしまいます。例えば、学校を選択する自由、意見を発表する自由、職業を選べる自由、どこへでも移動できる自由などがなければ、私達は籠の中の鳥達の様な、制限された自由とチャンスのみになってしまいます。当然、幸福も限られたものにならざるを得ないでしょう。チャンスが平等になされたら、その結果においても公平でなければいけません。「チャンスが平等...
同情と平等

同情と平等

男性、女性の性差別に加えて、LGBTQの問題が出て来て来ていますが、障碍者と健常者の差別も同じ様なところがあります。例えば「国の大臣の3割は、目が見えない人か、耳の聞こえない人か、口が聞けない人にすべきだ」とか言う感じで「ハンディを無くす」と言う運動になって行くのであれば、それはちょっと違う感じがするかと思います。同じ様に「女性が認められる世の中になる」と言う意味と、「個人に対する同情」や「社会全体が上手く機能する様な人の配剤は、どうあるべきか」と言うことは別のような気がします。男女問題やLGBTQの問題でも、平等を声高に叫んで「全部...