執筆者 西村 | 2024年10月02日 | 雑記帳
人間生きていれば数多くの悲しみに出会います。悲しい出来事を好き好んで選ぶ人はいないかと思いますが、こちらが求めようと求めまいとやって来てしまうものです。悲しい出来事が起きた時に、大きく分けて二つの反応があるかと思います。一つは、悲しみに苦しみ悩み、自己憐憫に陥り、時には腹を立てて怒りをあらわにする人。もう一つは、どうしてこんなに悲しいのか内省し、自分を鍛えてくれる砥石のような存在だと捉え、自分の内側にある途方もない力に気付く人。悲しみに効用があるとするならば、後者の人のような気持ちに成らなければ、得られることはないでしょう。そして、悲...
執筆者 西村 | 2023年10月16日 | カウンセリング, 自分史
人は自分が持っているものを失うから悲しくなります。大切に想っている人や、愛している人が自分のもとから離れてしまう。大事にしていた想い出があるモノを失ってしまう。こうした「自分のもの」と思っていたことを、何らかの理由で失うと、苦しくて哀しくて仕方がありません。でも、愛すべき人達も、大切なモノたちも、生まれた時に私達は何一つ持っていなかったはずです。何も持たずに身体一つで生まれてきました。だから、もし全てを失ってしまったとしても、ただ生まれた時に戻るだけ。また最初から、愛する人を見つければ良いし、また大切な想い出を創れば良い。でも・・・そ...