誠実さ

誠実さ

生前葬を皆様にお勧めしていると、その方の人生の歩みを知ることになります。多くの人達を愛してきた方は、沢山の人に愛されて、とても充実した人生を送っていらっしゃいます。そう言った方は、いざ生前葬を開催するとなると「あの人も呼びたい。この人にもきて欲しい」と沢山の方のお名前があがります。そういう方ほど、家庭においても、仕事においても、また私たちのような業者に対しても、とても誠実です。そうした方を見ていると「誠実さと言うのも、ひとつの愛の形なんだ」とつくづく感じます。...
愛と慈悲

愛と慈悲

愛と慈悲は同義語のように使われます。愛と慈悲は「他の人たちをより良くしようとする力」と言う点では良く似ていると皆様も思われることでしょう。ただ、その力の違いを敢えて言うとすると、愛は「仲間同士を引き合う力、共に手を携えて行こうとする力」と言う感じで、慈悲は「上から下へ流れていく力」と言えるかと思います。すなわち、「横の流れを愛と言い、縦の流れを慈悲と言うのだ。」と私は感じています。従って、神仏からの「絶対的な愛」は「慈悲」と言い、友達や男女の間で与えあう場合は「愛」となるのではないでしょうか。...
愛を裏切られる

愛を裏切られる

世の中で辛く苦しいことは沢山あるかと思いますが、最も辛く厳しい事の一つに「愛を裏切られる」と言う事があります。経済的損失や人から侮辱されたりすることも辛い事ではありますが、信じていた人の愛情に裏切りがあった時の魂への打撃、傷は相当深く残り、中には自殺を考えてしまう場合もあります。夫婦間でも、「妻あるいは夫が伴侶以外の異性と深い関係になってしまう」と言う事があった時、その行為そのものと言うよりも「自分が愛すべき人を深く傷つけてしまう」と言う行為そのものが罪深いという事になります。「夫婦になる」とは「お互いに愛を与える誓いをした」と言うこ...
武士道とは死ぬことと見つけたり

武士道とは死ぬことと見つけたり

これは山本常朝が書いた「葉隠」の中にある言葉ですが、ここには「勝っても負けても恨みっこなしよ」という思いもあるのではないかと私は思っております。真剣で斬り合う以上、不具になったり、命を落としたりする事は覚悟の上で、それでも相手を恨まずに、たとえ命を奪われたとしても、恨むことなく成仏する為に、武士道精神が必要ではなかったのではないでしょうか。負けてしまった方が恨みを持っていたら、勝った方は呪われて、それこそたまったものではありません。切腹においても「我、何人も恨まず」と言う思いで、自害した武士は多かったのではないかと推測します。その潔さ...
母のウソ

母のウソ

エジソンが8歳の頃、学校の先生からエジソンの母親に手紙が届きました。その手紙を見た母親は涙を流しました。エジソンはお母さんに、何が書いてあるのかを聞いたところ、「エジソン、あなたはとても頭が良い子なので、私達の学校では教える事が出来る教師がおりません。ですのでお母さんが息子さんの先生になってあげて下さい。」と書かれていたとエジソンに伝えました。それからのエジソンは、一生懸命に母親と共に図書館で勉強しました。そして偉大なる発明家となりました。時が経ち、母の死後、エジソンが母の遺品を整理していると、あの時の先生からの手紙が出てきました。そ...