強靭な精神力

強靭な精神力

私を含めて誰でもそうだと思いますが「自ら願って苦難困難きたれ!」と言う人は、そうそういらっしゃらないかと思います。出来れば「苦しいこと、辛いこと、悲しいことは起きないで貰いたい」そう願うのが一般的ではないでしょうか。でも「人生を一冊の問題集」と捉えた時には見方が変わってきます。「苦難困難は起きないで欲しい」という願いは「私は人生の問題を放棄したい。いや出来れば問題自体を与えないで欲しい」と願うようなものです。「問題など与えてくれなくても、私は何事も無い人生を歩みたいのだから、それで良い」と思うかもしれませんが、それならば、そもそも天国...
褒めること

褒めること

「他人を褒めると何か負けたような気がして褒められない」と言う方は、私だけではないかと思います。それほど他人を褒めると言う事は勇気がいることです。ですから平気に他人を褒めることができる人は、それだけでも大した人物であるし、「私は偉い」と自分自身をもっと褒めてあげても良いかと思います。目上の人や上司を褒めることが出来ても、自分より年下の人や社会的地位が低い人を褒めることが出来ないのが普通であるようです。でも人間、他人を褒めることが出来なくなったら先の成長は中々ないかと思います。口を開けば他人の批判や悪口ばかりでは、その人自身の未来も暗いも...
祝福の心

祝福の心

「まだまだ若いなぁ」とか「ひよっこが何を言っている!」とか、年配者や先輩達は若い人達に言うけれど、これらの言葉百害あって一利なしだと私は思っております。それより、彼らが出来たところ、良かったところを褒めてあげる方が、よっぽどメリットが大きいことでしょう。褒められた本人は勿論うれしいでしょうし、褒めた側も「優しくて良い人」に思われます。決して若い人達を腐したり、けなしたりしてはいけません。若い芽を摘むような事を年配者はやるべきではありません。自分達が先輩達に育てていただいた御恩を返すべき時が来たと思って、若い人達を温かい目で育てて行く事...
出処進退

出処進退

高齢化社会になると問題になるのは医療費関係ばかりではありません。いわゆる「老害」と言う深刻な問題も出てきます。私もシニアと言われる世代になり、やはり出処進退は自分で決めるべきと思い古巣を離れ、新しい会社を創りました。日本は儒教が根付いているので、年上を敬う気持ちを持ってくれている人達が多く、有り難い事ではありますが、だからと言って歳を取れば取るほど仕事が出来る訳でもなく、50、60才を過ぎると心身ともに衰えを感じることは否めません。にも関わらず、年齢を重ねると共に欲が増していく方もいらっしゃるようで、年寄りを敬ってくれるのをいい事に、...
敗者

敗者

将棋でもボクシングでも野球でも、勝負ごとになるとどうしても勝者と敗者が出て来てしまいます。勝者の中には、敗者に対して露骨に辱める態度を取る人もおります。負けた相手に対して勝ち誇り侮辱する態度は、同じ人間として情けなく感じてしまいます。勝負の世界は、今日はたまたま自分が勝者となったけれど、明日はどうなるか分からない。だからこそ、勝っても驕らず、負けても落ち込まず、また新たに練習と努力精進していく中に、こうした勝負の意味があるのではないでしょうか。「勝負は時の運」と言う言葉は、すこし運に頼り過ぎで投げやりな感じはしますが、それでも「勝って...