自罰と他罰

自罰と他罰

自罰的人間、他罰的人間…あまりお聞きになった事はないかと思います。自罰的人間とは、自虐的人間と言い換えても良いかと思います。要するに「自分ばかり責める人」のことです。「こうなったのは自分のせいだ」といつまでもクヨクヨと考え、自分の存在すら否定する様な考え方の人は、人生において幸せに生きることは難しいでしょう。また他罰的な人も他人を攻めるばかりで反省はしないので、成長することが難しいと言えます。「あいつがいるから自分はこうなった。環境が悪かったから仕方がない。私は何も悪くない。」と他人のせい、環境のせいばかりしている訳ですから、折角の成...
無責任

無責任

「義務から逃れたい」「責任から逃げたい」そう思う人ほど権利の主張を声高にします。「それは親がやること。」「それはリーダーがやることだから、私には関係ない。」「私には責任がない。私にはそうする義務ば無い。私の仕事はここまでだ。」と、こうした方々はよく仰います。また、こうした人は得てして頭が良い、勉強が出来た方に多いようです。しかしながら、こうした考え方は動物の自己保存欲や自己防衛本能と何ら変わりはありません。従って、どんなに頭が良くても、どんなに身分が高くても、心の中は「自分の事しか考えていない生物」と変わりはありません。特に、子供のう...
人間としての義務

人間としての義務

「人間としての義務」あまり聞きなれない言葉かと思いますが、実はこの言葉の内容こそ20代、30代を生きる上で幸せになるか不幸せになるかの分かれ道になる言葉なのです。人は一人では生きて行くことが出来ません。それ故に、助けて助けられて何とか人生を歩んで行くが実際のところであることを、年を重ねるごとに感じてきます。一人で生きて行けない人間であるからこそ、自分が置かれた立場で「人間としての義務」を果たして行かなければ、他の人の役に立つことは出来ません。若いうちに「遊べるうちに遊んでやろう」と思って、その義務を果たさず生きた人は、側から見ると楽し...
許す

許す

「他人を許すことが出来ない」と言う方は沢山いらっしゃいますが、それ以上に多いのが「自分自身を許せない」人達です。自分が犯した過去の過ちを、いつまでも何年も何十年も、思い悩み続けている方達がいます。それだけ聞くと「反省の美徳」のように聞こえますが、他人を許さないで、いつまでも恨んでいる人と同じように「文字を岩に刻み込んでいる」姿に私は見えてしまいます。また、他人を許せない人達と同じような、身体への影響が出てくる方が多いのも事実です。意外とこうした他人や自分を許せない人達は、癌細胞を作り出し易いと医学的にも言われているようです。特に自分自...
子供時代

子供時代

誰でもそうだと思いますが、私も自分の子供時代は美化しがちです。「勉強はしなかったけれどテストはよく出来たはずだ。」「練習しないけれど本番での試合で負けることなかったと思うけど。」など、自分の親からすると「本当かな?」と思えるほど、自分の子供の頃の記憶は嫌なことは忘れがちで、良いことは美化されがちです。だからこそ自分の子供達がテストで悪い点を取ったり、部活でミスして負けたりしても、自分の子供時代の事を引き合いに出して、しつこく責めたり咎めたりする事は本当は出来ないはずです。子供たちに対して、もっともっと寛容に、もっともっと長所を伸ばして...