執筆者 西村 | 2024年06月10日 | カウンセリング
「欲望と願望の違いを説明して下さい」と言われて皆様はどう答えますか?「どちらも似たようなもので大差ない」と言う方もいらっしゃるでしょう。「願望は人を傷つけないけれど、欲望は時に人を傷つけてしまう」と言う、優しい方もいらっしゃるでしょう。まさに人は欲によって争いや戦争を起こします。自分が欲しいものを自らのものとするために必死になります。その欲のぶつかり合いで「悪」が生まれます。「私のものを手に入れようとするとは悪い奴だ」となる訳です。これは森の中の木の話に置き換えるとよう分かります。木々たちは「お日様を浴びて、上に、横に大きくなりたい」...
執筆者 西村 | 2024年06月08日 | 自分史
巷には「リーダー論」が沢山ありますが、私には中々しっくりと来るものがありませんでした。十数年前の昔話ですが、百名を超える人数の規模の部下を抱えることになった私は「リーダーの在り方」に悩んでいました。そんな私に「君はその組織のトップなのか?それともトップの意向に従う部下なのか?」とメンターに聞かれ「トップではないですが、部門長ではあります」と答えました。すると彼は「トップでなければそんなに悩む事はない。君の上司にあたる人たちの気持ちを察すれば良いだけだ。君がどの立場かでその都度状況は変わって来る。それでも変わらない事がある。それは『自分...
執筆者 西村 | 2024年06月02日 | 生前葬(感謝の会)
つい先日、92才で叔父が亡くなりました。一年前に伴侶を亡くしたばかりで、愛した妻を追うような形でした。お葬式に参列しているといつも思う事があります。「きっと家族や親戚、仲の良かった友人達に声を掛けたかっただろうに」と。自分の死が突然であるが故に出来なかった事もあるでしょうし、最後は身体も動かず声も出ない為に話が出来なかった事もあるでしょう。「そんな後悔はさせたく無い!」そんな想いがお葬式に出る度に沸々と湧いて来ます。だからこそ皆様に生前葬をプロデュースする仕事をしております。何もビジネスとして成功させたい訳でもなく、みんなに感謝された...
執筆者 西村 | 2024年05月19日 | カウンセリング
「気」は1945年までは「氣」と言う漢字が使われていました。しかしGHQの指導により改変されました。米と言う字は、米が主食のアジア人にとっては「命の根(もと)」であるので、中国人は「氣」と書いて、米のエネルギーが身体に如何に大切なのかを表していたのでしょう。「稲」は先程と「命の根(いのちのね)」から来ていると言う説と「稲光が多いと米が豊作になる」から来ていると言う説があります。色んな説はありますが、日本人の私たちからすると「こめ」や「いね」が大和語である訳ですから、「命の根が込められいるのがコメである」と言うのが意味がしっくりときます...
執筆者 西村 | 2024年05月14日 | カウンセリング, 自分史
「何が自分にとって幸せなのかは分からないけれど、何が不幸せは分かる」この言葉は、ある映画のセリフですが、皆様もきっと頷かれたことでしょう。人は幸せを求めて生きているのに、意外とその幸せが手に入ると無頓着になり、不幸せな所ばかりを見つけようとしてしまうようです。他人から見て「さぞかし幸せでしょうね」と言われている生活をしていても、本人達はちょっとも幸せに思っていない事もあります。結局のところ「幸せは心の想いよう」と言うことになるのかも知れません。同じ事が起きたとしても「ある人はそれを不幸」と捉え、ある人はそれを「これから幸せになるための...