月と水

月と水

日本では古来から「農事暦」と言う「月の星座」を示した暦を使用していました。これは、一年を12星座にあてはめる太陽星座に対して、ひと月に12星座をあてはめたものです。2〜3日が一つの星座にあたります。月は潮の満ち引きを作り出し、海の流れを活発にします。と同時に70%が水分で出来ている私達人間に対しても大きな影響を与えます。満月の夜には出産率が高くなることはよく知られています。英語で狂気を意味する言葉「ルナティックLunatic」は月を表すラテン語のルナから来ているように、満月は人間を興奮させるようです。マヤ暦では7月26日から新年が始ま...
月下の例え

月下の例え

お釈迦様は弟子達に「真理を伝える難しさ」を「月」に例えました。「私はあなた達に『あれが月だよ』と指し示す事が出来るが、その月を実際に観るか観ないかはあなたの心次第。あなたが月を観たいと思わなければ、月は出ていても存在しないと同じことなのだから。」つまり「どんなに真理を教えようとも、あなたが学ぶ気持ちが無ければ、それはあなたにとって何の価値も持たない。」と言う事であり、裏を返せば「求めよ。さらば与えられん。」と言う事なのかも知れません。...
雲心月性

雲心月性

雲心月性(うんしんげっせい)「地位や名誉や損得に拘らず、雲や月のような清らかな心の持ちよう」の事を指す言葉です。普段は純粋な思いで生活していても、この世的な雑事と欲望に触れて、自分の心が千々に乱れることはよくありますが、やはり青空を気持ち良く渡る雲のように、太陽ほどの光はないけれど「夜を照らす月のような存在でありたい」と願うことはとても尊いことのように思います。...