平常心

平常心

私たちの心は常に揺れ動いています。悲しい事が起きれば心が落ち込み、苦しい事が起きれば千々に乱れます。嬉しい事、喜ばしい事があれば、心が躍ります。心を乱し、怒りや不平不満をぶち撒けている人を見ると、嫌な気持ちになりますが、自分が同じような立場に立った時には周りは見えなくなってしまいます。洪水の中で揺れる木の葉舟のように、波の大きさに翻弄される事なく、悲しみは小さく捉え、喜びの時には有頂天にならない平常心が私達の人格を成長させてくれます。「いつでも平静でいたい。冷静に判断したい。いつも淡々と精進する自分でありたい。」そう思っていれば、そう...
向上心

向上心

皆様、あけましておめでとうございます。2024年も皆様にとって実り多き素晴らしい一年となりますよう心から祈念申し上げます。さて、人は安易な成功に満足しやいものです。「そんなに大成功を求めてはいないので、ちょうどこの位が私には分相応だ」確かに「足ることを知る」と言う事も大切ではありますが、一歩間違うと向上心の無い、覇気のない「この程度の人間だから仕方がない」そんな気持ちになってしまいます。本当はもっと頑張れない事は無いけれど「汗水流して必死に頑張っているのはカッコ悪い」そんな思いはありませんか?そんな気持ちに私も何度もなりましたし、それ...
強靭な精神力

強靭な精神力

私を含めて誰でもそうだと思いますが「自ら願って苦難困難きたれ!」と言う人は、そうそういらっしゃらないかと思います。出来れば「苦しいこと、辛いこと、悲しいことは起きないで貰いたい」そう願うのが一般的ではないでしょうか。でも「人生を一冊の問題集」と捉えた時には見方が変わってきます。「苦難困難は起きないで欲しい」という願いは「私は人生の問題を放棄したい。いや出来れば問題自体を与えないで欲しい」と願うようなものです。「問題など与えてくれなくても、私は何事も無い人生を歩みたいのだから、それで良い」と思うかもしれませんが、それならば、そもそも天国...
褒めること

褒めること

「他人を褒めると何か負けたような気がして褒められない」と言う方は、私だけではないかと思います。それほど他人を褒めると言う事は勇気がいることです。ですから平気に他人を褒めることができる人は、それだけでも大した人物であるし、「私は偉い」と自分自身をもっと褒めてあげても良いかと思います。目上の人や上司を褒めることが出来ても、自分より年下の人や社会的地位が低い人を褒めることが出来ないのが普通であるようです。でも人間、他人を褒めることが出来なくなったら先の成長は中々ないかと思います。口を開けば他人の批判や悪口ばかりでは、その人自身の未来も暗いも...
祝福の心

祝福の心

「まだまだ若いなぁ」とか「ひよっこが何を言っている!」とか、年配者や先輩達は若い人達に言うけれど、これらの言葉百害あって一利なしだと私は思っております。それより、彼らが出来たところ、良かったところを褒めてあげる方が、よっぽどメリットが大きいことでしょう。褒められた本人は勿論うれしいでしょうし、褒めた側も「優しくて良い人」に思われます。決して若い人達を腐したり、けなしたりしてはいけません。若い芽を摘むような事を年配者はやるべきではありません。自分達が先輩達に育てていただいた御恩を返すべき時が来たと思って、若い人達を温かい目で育てて行く事...