一日一生

一日一生

朝起きて「今日という日を私に下さって有り難うございます。」と感謝できる人は、きっと今日という日を無駄に生きる事はないでしょう。また今日が終わり就寝する時に「今日という一日を充分に生きる事が出来たかどうか」を反省する人は、明日という日もきっと大切に生きることが出来るでしょう。こうした毎日を送ることで、一日一日が輝いてきます。そうした輝く日々が何年、何十年と続くと、人生そのものが光輝いてきます。このような一日一生の想いで毎日を送っている人とお逢いした時に、私は「あなたと出逢えて本当に良かった」と心の底から感動してしまいます。...
自分の周りの人々

自分の周りの人々

世界中には80億人もの人達がいるのに、その中の数十人と言う限られた特定の人だけが、家族であったり、友人知人になったり、親しい間柄になったりしています。なんと有り難いことでしょう。また、なんて奇跡的なことでしょう。きっと生まれる国や地域が変われば、決して巡り会わなかったであろう人達に囲まれて、こうして生活が出来ているのは、本当に奇跡以外の何ものでもないでしょう。その事に私達は感謝しているでしょうか。周りにいる人たちを心の底から愛おしく思っているでしょうか。多くの人達に支えられて自分が生きていられる事を考えれば考えるほど、涙が出るほど有り...
対機説法

対機説法

その人の機根に合わせて、話をして行く事の難しさは、人を指導教育した事がある人には良く理解してもらえる事かと思います。その人の機根に合わせるには、その人達の心の諸相が理解出来なければなりません。心の諸相を理解するには、ある程度の認識力の高さが必要となります。壇上に立てば、観客席の皆様の顔が認識出来ますが、同じ観客席に座っていたら、近くの人達の顔は認識出来るけれど、遠くに座っている人達の事までは見ることは出来ません。つまり同じレベル、同じ土俵に居たのでは、心の諸相を認識出来ないから、一段上に立てなければダメだと言う事になります。ですので、...
増上慢と高い理想像

増上慢と高い理想像

自分を成長させる為に高い理想像を持つことは良いこととされています。しかし、それが周りから見て増上慢の様な姿になってしまっていたら、周りの人に嫌われ、孤高の人となってしまいます。高い山も、余りにも高くなって頂上が尖ってしまうと、人も登らない山となってしまう様に、やはりただ高く尖るだけでなく、裾野も広げて行けば緩やかでなだらかな、誰でも登山できる山となります。この裾野を広げる行為が「愛の器」を広げる行為と同じになるように思います。「自分の理想は高いけれど、今日はどれだけ周りの人に気を使い、愛を与える方が出来たか?」を、毎日自問自答していれ...
甘え

甘え

ストイックな方の中には「自分に厳しく他人には優しく」をモットーのようにして生きておられる方もいらっしゃる事と思います。ですが、自己犠牲の上に成り立つ社会では健全な発展繁栄は望めません。何故なら、世界人類全ての人がストイックになってしまったらどうなるかを想像すれば、ご理解いただけるかと思います。自己犠牲は「緩慢な自殺行為」でもあるから、世界中の人々がそんな気持ちで暮らしていたら、世界から戦争や争いは亡くなる代わりに、少しずつ滅亡へ向かって行く事でしょう。自分を甘えかせてばっかりではダメな人間になってしまうように、他の人を甘えかせてばかり...