天泣

天泣

天泣(てんきゅう)と読みますが、晴れているのに雨が降ってくる様子を「まるで天が泣いているよう」と表現した言葉です。転じて「笑顔なのに心が泣いている」そんな様を表す時に使います。「狐の嫁入り」と言う表現もありますが、天泣の方が情緒がありますね。「心は哀しくて堪らないのに笑顔でいなければ…」そう思って気丈に振る舞っている姿がこの言葉からは想像できて、何だかこちらが泣いてしまいます。...
はんなり

はんなり

「はんなり」・・・今の人はあまり聞いた事がない言葉かも知れません。「おしとやかで、落ち着いた華やかさ」「上品な上に明るさがあるさま」語源は「花なり」「花あり」から来ています。私の勝手なイメージでは、京都の着物美人、日本舞踊…を思いつきますが、別に女性に限ったことではなく、物や雰囲気にも使ったりもします。はんなりした人物も良いですが、はんなりした人生を私は送りたい…そう思うこの頃です。...
醜美

醜美

「醜いものが美しく見え、美しいものが醜く見えている間は、まだまだあなたは青春の何処かを彷徨っている」そんな詩がありましたが、情けない事に夜の街に繰り出せば、還暦になった私にさえ見えなくなってしまいます。(笑)心を隠す事が上手な人に掛かれば、大抵の人は簡単に騙されてしまいます。だからこそ、心素直に正直に生きている人の周りには、人が集まってくるのでしょう。何故なら「騙されないと分かっている」から、その人といると安心して、気持ちが楽になるから一緒にいたくなります。出来れば人生の早い段階で、審美眼を鍛えておけたのならば、その後訪れるであろう多...
性愛

性愛

肉体的な事だけで異性を求めた場合、大抵は幻想に終わることが多いようです。その時は、お互いに真剣に愛し合っているように感じていても、時を経るごとに、飽きも来て、歳もとって行きます。それでも一緒に居られるのか?それとも別の異性を探すのか?異性を求めて行く生活では余りにも人間らしくありません。だってそんな暮らしなら動物や昆虫でもやっているのだから。本当に人生にとって大切なことは、何なのか?その答えを探して求めて生きて、例えそれが見つけることが出来ない中でこの世を去ったとしても、そうした生き方の方がよほど人間的な気がします。...
心を見つめる

心を見つめる

常日頃忙しくしていると、自分の心の中を振り返ると言うことが出来なくなります。ましては毎日「今日はどんな思いで過ごせたか?」なんて事を思わずに、一日が過ぎて行きます。外見や外面が大切ではない事は分かっているけれど、外見に惚れ、外面に魅了されてしまいます。でも本当に大切なことは、全部心の中に詰まっています。優しさも勇気も正直さも欲も・・・。ただ欲が多くなればなるほど、他の大切な事を押し出して行きます。欲が強くなればなるほど、優しさも勇気も正直さなど他の大切なモノが無くなって行きます。...