執筆者 西村 | 2023年07月29日 | 雑記帳
「一念三千」今から一千数百年前に中国僧侶の天台智顗が説いた教えです。「人の心は常に揺れ動く。異性を見ては揺れ、食べ物を見ては揺れ、他人を見ては嫉妬したり羨んだりする。様々な想いに翻弄される。まるで壊れた羅針盤のようである。そうであっては正しい人生は歩めない。幸せにはなれない。心の針は、常に北を示す羅針盤のように、神仏の方へ向いていなければ正しい人生航海は望めない。」その様にお話しして、心が何処に向いているのかのチェックの大切さを教えてくれました。現代人の様に様々な快楽や欲望渦巻く環境の中に生きていると、嵐の中の船のように波に翻弄され、...
執筆者 西村 | 2023年07月27日 | 雑記帳
「しょうじょうるてん」と読みますが、意味は「この世の中において全てのものは、生まれ、成長、衰退、消滅して行くという流れの中にある」という事です。私達人間や自然物も勿論そうですが、人工物も同じく、この生々流転の法則から逃れられません。何故なら「時間」がある限り変化は止められないからです。いや「変化するから時間が存在する」と言う逆説的な理論もあるので、言い切る事は出来ませんが、どちらにせよ変化は何人にも止められません。しかし、そうした変化するものの中に「変化しないもの」があります。それをプラトンは「イデア」と呼び、お釈迦様は「色即是空 空...
執筆者 西村 | 2023年07月26日 | 自分史, 雑記帳
皆んな幸せになりたいと思い、思い通りになり難いけれど、この世の中で懸命に生きています。でも求める幸福は一人一人が違います。私はその幸福には大きく分けて2種があると考えております。一つは「私的幸福」これは自分が成長して行くことに伴う幸せ感覚と言っても良いかと思います。ある人はこれを「悟り」と言い換えるかも知れません。もう一つは「公的幸福」こちらは自分だけの幸せや悟りを求めるのではなく、もっと目を開いて、他の人の幸福も考えて行くと言うことです。国家単位、地域単位の中で、その目を光らせ、色々なものを学び経験し、世の中のためになる事を提言し、...
執筆者 西村 | 2023年07月16日 | 自分史, 雑記帳
反省と言うと「自分が言ったこと、行なったことに対して間違いはなかったか?」「自分の言動で他人を傷つけてしまわなかった?」など、どちらかと言えば消極的な反省のことを言っているかと思います。もちろん自分を磨き、周りの人達との調和を保つ為には、こうした消極的反省もとても大切ですが、その上の反省が存在することはなかなかご存じの方は少ないように思います。「社会や組織に対して、自分は機会があった筈だったのに成し得なかった」「こう言う思いを出すことが出来たのに出すことを躊躇ってしまった」「あのチャンスにこう言うことが出来たのに行動を起こすことをしな...
執筆者 西村 | 2023年07月13日 | 雑記帳
真珠を創るアコヤガイにとって、最初から最後まで真珠は異物でしかありません。しかし彼らは、体内に入った異物を虹色に輝く真珠に変化させます。私達人間はアコヤガイ以上の存在であるならば、異物や変化をアコヤガイ以上に見事な真珠に輝かせる事が出来るはずです。異物を真珠に育てている時は、痛くて辛くて苦しいかも知れませんが、人生が終わる時に、その異物を真珠のように美しい想い出に変える事が出来たとしたら、どんなに幸せな事でしょう。「自分の人生の中にやって来た苦難困難はムダではなかった」と自信を持って振り返る事がきっと出来るはずです。真珠のような涙を流...