劣等感の塊

劣等感の塊

私は小さい頃はイタズラ好きで、良く周りの大人たちを困らせていました。落とし穴を作ったり、スカートめくりは日常茶飯事で、小学校時には学校の池の鯉や金魚を全て釣り上げて、池の周りに並べて「〇〇小学校の魚屋さん」を開業して、校長先生からシコタマ怒られたりしました。また今となっては時効?かと思いますが、近所の家々のガラスを何枚も石を投げつけて割ったりした事もありました。とんでもない悪ガキだったと自分でも思います。(笑)そんなどうしようもない腐ったミカンであった私も、信仰心がある優しい母と、誰とでも直ぐに仲良くなれる社交的な父の教育もあって、中...
看取るということ

看取るということ

今は多くの方が病院でお亡くなりになるのが現状です。50〜60年前ですと、病院で亡くなるよりも自宅で息を引き取る方が多かった気がします。「自分の命が消える瞬間、あなたは何処で迎えたいですか?」という質問をされたら、あなたはどの様にお答えになりますか。それこそ「死に場所」と言う事になりますが、私は「出来れば空を見て死ねれば良いな」と思っております。後始末のことはあまり考えていないので、そんな勝手な事を言っておりますが、出来れば青い空と太陽に照らされながら草原の中、心地よい風に吹かれ「あゝいい人生だったな」と言って、この世を去りたいと思って...
納棺体験

納棺体験

先日、主催したイベントにおいて、初めて棺の中に入って、亡くなった時の気持ちを体験する事が出来ました。真っ暗な中、棺の外で微かに聞こえる人の話し声…亡くなった方も、もしかしたらこんな感じなのかな…いや死んでいるのだから、そんな感覚もないのかな…などと色々と考えてしまいます。5分くらい真っ暗な棺の中で考えたことは、今までの自分の人生の振り返りと愛する人達の顔。私の人生はこれで良かったのかな…妻子に感謝の気持ちを伝えてこれたかな…友人知人にちゃんと対応して来れたかな…後悔と反省ばかりが頭の中をよぎります。自然と流れ落ちる涙…でも棺桶の中は窮...
漁師と旅行者

漁師と旅行者

とある欧米からの旅行者が、ある国の田舎町に観光で訪れた時のお話です。旅行者は湖で漁を営む若者に話しかけました。「君は一日にどの位の時間、漁に出ているの?」「そうだなぁ。大体4時間くらいかな」「あとの時間は何しているの?」「家に帰って子供と遊んだり、奥さんと食事を楽しんだり、たまに一緒に釣りをしたり、夜は友人とお酒を飲んで踊りまくるのさ。」「そりゃあ、時間が勿体無いね。あと4時間働いて、魚をいっぱい取って売れば、大金持ちになれるのに。」「金持ちになってどうするのさ?」「会社を作って大きくして、株を売って、その儲けで昼間から奥さんとワイン...
他人の輝き

他人の輝き

いつもいつも情熱的な人はいないように、ある時は我武者羅に頑張りたい時もあれば、何もしたくない、誰とも話したくない時もあります。「私は輝いたことがありません。人生が楽しいと思ったことがありません。」と言う方が時々相談に来られますが、カウンセリングが終わった時には、明るい表情で帰られる方がほとんどです。別に特別な事をしている訳でもないのですが、強いて言えば弊社の理念である「目の前の人をどうやったら幸せに出来るのか」を実践しているだけです。「目の前の方が、どうすれば幸せになるかを全力で考え、言葉にする。」だけなのですが、これが意外と難しいの...