宮本武蔵は剣豪と知られるので、多くの方がその名前をご存知かと思いますが、彼は柳生新陰流の様な剣の流派は創りませんでした。
宮本武蔵は人格者としての一面も持っていたとされますが、弟子を持たず一代で、彼の剣の道は終わりました。
何故彼はそれだけの剣の力を持ちながらも、流派を創れなかったのでしょうか。
彼には調整能力、すなわちコーディネート能力が欠けていたからだとされています。
会社の中でも「仕事は出来るけれど、一匹狼的な人」は何人かいたりします。
こうした人は、組織的に物事をこなすよりも、自分で動いて、自分の中だけで完結させる仕事が好きなタイプの方が多いようです。
別にそれは悪いわけではないけれど、こうした方々は、晩年は側から見ていて寂しい人生の終わり方をする傾向にあります。
かたや、自身の仕事能力は高くないけれど、周りの人達の才能を上手に使いながら、会社や組織をまとめて行く人達は、ときどき人間関係で苦しみながらも、最期は親しい友人達や仲間達に見送られる事が多いようです。