皆様が天寿を全うされ、いよいよ天に召される時を想像してみましょう。
あなたはベットに横たわり、愛する人たちが心配そうにあなたの顔を覗き込んでいます。
いつの間にか美しくなった娘は目をはらし、ハンカチで涙をぬぐっています。
気丈だった息子も思いつめた表情で涙をこらえています。
長年連れ添ってくれた伴侶は、少しやつれた顔で手を握ってくれています。
彼らのそうした表情を見ていると「いよいよ自分もこの世を離れる時が来た」と実感してきました。
「自分の人生、色々あったけれど最期はこうして家族に囲まれて幸せだったな。」と、しみじみ思います。
「ここのところ入院とかで話も出来ていなかったけれど、あいつはどうしているのかなあ」
「お世話になった恩師は元気かなあ。私の方が先に逝ってしまうことになるなんて…」
「天国で亡くなった両親は待っていてくれるだろうか?」
「娘や息子になにも残してやれなかったなあ」
とめどなく心残りの事柄が頭を駆け巡ります。
「でも、やるだけの事はやった人生だったから後悔はない!!自分を助けてくれたみんなに感謝!!」
「ありがとう。さようなら!!」