生徒さんが最近、特殊詐欺に引っかかりそうになりました。
今回は警告も含めて、詐欺の手口にまんまと乗らないために、御本人からも承諾を得て、その詐欺の手口を公開したいと思います。
(詐欺行為の中で語られた氏名とかについては、同姓同名の方に御迷惑が掛かるのを避けるために、イニシャルだけにとどめます)
最初は生徒さんが滅多に出ない固定電話を受けたところから始まります。
その生徒さん(以後Sさん)が、たまたま家にいた時に、運送会社を名乗る男から電話がありました。
「Sさんのお宅に不審な荷物が届いてます。受け取られますか?もし、よろしければ、ちょっと怪しい荷物なのでSさんの同意があれば、こちらの方で中身を確認しますが・・・」と言う内容でした。
「私の荷物ではないとは思うけれど、家族のものかも知れないから、確認をお願いします」と言って、その荷物を開けてもらったら、「パスポートが入ってます。これはSさんのパスポートだけれど、貴女のパスポートは手元にありますか?あるとしたら、これはニセのパスポートになりますね。犯罪の匂いがするので警察に連絡しましょうか?」と運送会社の男が言いました。
「私のパスポートは手元にあるのでおかしいですね。警察に連絡をお願いします。」と伝えると、次の日に徳島県警を名乗る女性から電話がありました。
「運送会社から連絡がありましたが、貴女はKMという人間に利用され、銀行口座まで作られているようです。その口座が犯罪に使われて被害者が出ています。これからKMを捕まえたいと思うので、貴女のこれからの日常生活を把握したいので、先ずはLINEで繋がりましょう。」と言ってきたそうです。
彼女は犯罪に巻き込まれた恐怖から、心臓の音が自分でも聞こえるくらいドキドキしたそうです。
徳島県警のORと名乗る人物は「この件は、ご家族にも内緒にしてくださいね。心配されて捜査に支障をきたしてもいけないので。また、KMの事を検索したり自分勝手に調べたりしないでくださいね。」とも言ったそうです。
それからやり取りが何日か続き(この間、Sさんがどの位の預金を持っているのか、巧妙に聞き出していたようです)徳島県警ORから「いよいよ犯人を捕まえる算段が出来ましたので、貴女の預金からおろしたお金を封筒に入れて指示を待ってください。」と連絡がきました。
その当日の朝、Sさんは緊張した面持ちでお金の入った封筒を横において連絡を待っている時、たまたま付いていたテレビを見ていたら、詐欺の特集番組が放送されていて、その手口がまさにSさんの今までの経緯と全く同じだったので、我に返り急ぎ最寄りの警察署に連絡を入れて事なきを得たそうです。
もしテレビを見ていなかったら、恐らくはSさんはお金をだまし取られていたでしょう。
Sさんは「最後の最後に守護して下さっている方の力で、護られたと思ってます」と仰ってました。
以上が顛末ですが(途中、お聞きしたお話から細かい部分は端折っております)、詐欺の手口もストーリー性とリアル性を重視してきていることが分かります。
「こんなこと、途中で気が付きそうじゃん」と思われるかもしれませんが、緊張の連続が続く日々の中、誰にも相談できないと「誰にでもこういう事が起こり得る」のではないかと思いました。
皆様も困ったことが起きたら、信用できる人には直ぐにご相談してください。
