温かい春の風が通り過ぎたような、爽やかな人が少なくなったと感じるのは私だけでしょうか。
私の感覚が鈍って来たせいなのか「潔い人」「見返りを求めない人」「自分の命は使命そのものだと思っている」こうした方々が少なくなって来たような気がします。
自分の失敗を一生懸命に取り繕い、上手な言い訳をする人達は、決して「潔い人」とは言えません。
潔い人は、自分の失敗を認めて、次のステップに進もうとします。
ギブアンドテイクの世界で生きていると、「貸し借り」を言いたくなり、「あの時の貸しを返して。」と見返りを求める人も見受けられます。
病気をする前は、人前で立派なことを言っていたのに、余命半年と告げられた途端に「死にたくない。」とジタバタして周囲の人を困らせる、有名著名人の話はよく聞きます。
結局、他人には偉そうな事を言っていたけれど、自分自身の心の統御が出来ていない人も、「爽やかな人」とは言えません。
春風のように爽やかな人は、潔く、見返りを求めず、「また、あの世で逢おうよ!」とカッコよく逝く人のことだと私は思うのです。