看取り

看取り

「看取り」には「看取られる」場合と「看取らせる」場合があります。本来は年寄りの役割は「自然死」を家族に「看取らせる」ことにあるかと思います。「看取らせる」と言う言葉には、強制的な意味合いが含まれている感じがしますが、そこには大きな愛がある様に思います。「こうして年老いて自然に枯れてゆく自分の姿を、子や孫達に見て死と言うものを学んで欲しい。いずれは自分も死ぬことになるのだから」と言う想いもあるでしょう。また「最期に逝く時には、大切に想って来た家族に見守って逝きたい」と言う願望もあるでしょう。ですので「看取らせる」場合は、本人の決心、希望...
歳のせい

歳のせい

昔のおばあちゃんは、医学の心得はないのだけれど、存外、子供の病気に対する判断は的を得ていたような気がします。数十年前は5人6人産むのは普通だったし、その中の何人かが亡くなることも多かったから、子供達の身体の危険信号を経験で知っていたからかも知れません。症状が重いように見えても大丈夫だとか、軽く見えるけれど用心しなければならない事を、経験から判断出来ていたのだと思います。また、心地よいと思うことは身体に良い事が多く、不快に感じることは良くないことも、おばあちゃんから教えてもらいました。だから熱が多少あっても「なんかお風呂に入りたい」と思...
判断に迷ったとき

判断に迷ったとき

私達は一日の内でも300〜30,000回の判断をしていると言われています。二桁の誤差があるのは、その人の生活や性格に依るところが大きいからだそうです。一日中ぼーっとしてても300程度の決断は下している言う事なので、いかに私達は多くの可能性の中に置かれているかが分かります。でも本当に人生を大きく左右する決断については、その判断に躊躇し、迷うはずです。「Aを選べばメリットはこうだが、Bを選べばデメリットはこうなる。」損益を秤にかける思考回路で決断する事もあるでしょう。しかし物事はそんなに単純に出来ていないので、その損益すら判らないことが大...
知情意

知情意

カウンセリングしていると、「良いお母さんになるための条件がありますか?」と質問される時が結構あるので、そう言う時には下記の様なお話をさせていただきます。善きお母さん「あげママ」になるには「知」「情」「意」(ちじょうい)が必要です。「知」とは「勉強して知識を学ぶことの大切さを教える」と言うことで、「なぜ勉強する事が良い事なのか」を、子供達が納得できる様に分かりやすく何度も伝える事が大切です。「情」とは「他人に対する優しさや、人間関係の付き合いの大切さを教える」事です。勉強ばかり出来ても、人の輪の中に入れなくて孤立してしまったら、孤独な人...
厄祓い

厄祓い

昔から世界中には「お祓い」「厄祓い」「邪気払い」などの風習が残っております。クリスマスツリーに柊が使われるのも「邪気を寄せ付けない生命力を持つため」に使われ始めたとも言われています。日本でも松の木は、クリスマスツリーと同じような意味で魔除けに使われることもあります。また「おにぎり」は「鬼切り」から来ているとも言われ、鬼や敵に米の塊を投げつける事で、追い返す効果があるとされていました。今では、乾杯に変わる言葉として復活しつつある「弥栄(いやさか)」は「永遠の栄えを祈る」という意味もありますが、「嫌坂」という「下らない」という意味もあり呪...