執筆者 西村 | 2025年05月04日 | カウンセリング
失敗は出来れば避けたい事だから、誰にとっても失敗するよりは成功を願います。時々「失敗歓迎」「苦難困難礼賛」を言う方々もいらっしゃいますが、そうした想いが、わざわざ苦難困難を引き寄せている部分も多々あるような気がします。何事も一部を見て全部を判断してはいけないように、人生においても「苦難困難があったから成功した」という部分だけをみて、「成功には苦難が必要だから、苦難は大切だ。苦難よ、もっと来い!」と結論付けるのは、早急過ぎる気がします。今、困難な最中にあり、苦しんでいる人達にとっては、そうした言葉も福音になる事もあるでしょうが、やはりそ...
執筆者 西村 | 2025年05月03日 | カウンセリング
世の中には新星のように瞬く間に上り詰め、有名になって行く人達がいます。彼らには、それだけの才能と運があったと言ってしまえばそれまでですが、きっと人知れない影の努力もあったからこそ、短期間に成功者と言われる地位まで登る事ができたのかも知れません。そうした急成長した有名人やYouTuber達を、子供たちのみならず大人たちも羨ましいと思うのは仕方がない事でしょう。現代では「どれだけ短期間でお金持ちになるか、出世するか」を競っている様なところがあるので、子供達もそうした方達を尊敬し「しょうらいは、あの人のようになりたいな」と思う事でしょう。し...
執筆者 西村 | 2025年05月02日 | 雑記帳
「自分も天才だったらどんなに良かったろう」と思うことは、多々ありました。しかし、学問や芸術、芸能の世界でも、スポーツの世界でも、天才の呼ばれる人はほんの一握り。だからこそ、羨ましがられし、称賛もされるのでしょう。でも、そんな彼らでも悩みはある筈です。ある将棋界で天才と持て囃された方が、テレビに出演された時、司会者から「とある国の政治指導者」について質問されました。「〇〇さんのことについて、どう思われますか?」という質問に、彼は「〇〇さんって、何をされている方ですか?」と答えたところ、その場にいた出演者が皆んな固まったというお話がありま...
執筆者 西村 | 2025年05月01日 | 雑記帳
勉強が出来て、素晴らしい大学に入って、立派な成績を残して、弁護士やお医者さんになったりしても、人の人情の機微、つまりは「人の気持ち」が分からないと、本当の意味で「仕事が出来る」とは言えないかも知れないと思うことがあります。例えば、司法試験は一昔前前なら2〜3%の合格率に行くか行かないかだったので(今は40%を超えているようです)司法浪人が何千人もいて、毎日法律ばかりの勉強をして、テレビも新聞も見ず、人付き合いも極力減らして司法試験を受けていたようです。そうして、ようやく司法試験に合格して、裁判官や検事、弁護士になるのですけれど、その中...
執筆者 西村 | 2025年04月30日 | カウンセリング
「人が成長するためには謙虚であった方が良い」と、耳にしたことがあるかと思いますが、別に「卑屈になれ」とか「自分の値打ちを下げろ」とか言っているのではないと言うことを、知らない方も多いようです。人に褒められても「いやいや、私はたいしてことがありません。」とか「全然だめです」とか、謙虚を取り越して卑屈な感じになっている方もいます。でも、本当に謙虚さは、卑屈になるのとは、ちょっと違うようです。例えば、満腹した人に「もっと食べろ」と言っても食べられないように、「もう出来上がってしまった」と思っている人には、何を言っても他人の意見など聞かもので...