苦しみから逃れる

苦しみから逃れる

昔も今も変わらないのは、不良化した若者達の溜まり場です。「トー横」とか「ゲーセン」とか、彼らが溜まる所が、地域性もあって色々な場所に点在します。場所に集まると言うよりは「その場所に来る仲間とツルみたい」と言うのが、集まる要因でしょう。だから、集まる場所を閉鎖したりしても結局、不良は減らないと言うことになります。と言っても、彼らは別に特別な存在ではありません。親の言うことに反発したり、学校の先生の言うことに納得出来なかったり、仕事の先輩や同僚の言うことが納得いかなかったりして、そこから逃れたいだけなのかも知れません。世の中、自分の思い通...
エリート主義

エリート主義

「一流大学を出ました。一流会社に勤めています」と言う、他の人より優れた人であるならば、より多くの責任や、多くの人たちのリスクを引き受けて行くだけの根性も努力も必要だと、私は思います。また、自分が物事を良く知っているのならば、それを分かりやすく人に教えてあげる努力もすべきだと思います。しかし実際には「よく勉強した人の言っていること」が分からないことが、多いのも事実です。特に大学の学者とか、エリート会社員や何処かの官僚だとか言う人たちの中には、「自分は賢いから、分からない学生の方がバカなのだ」とか「分からない一般庶民の方がバカだ」とか、思...
出生前診断

出生前診断

昭和天皇が御結婚される時に、婚約されていた方の家系に、色盲の遺伝があって、それが問題になったと聞いた事があります。「生まれた男の子に色盲が出てしまった場合、軍の指揮官でもある天皇に視覚障害あっては困る」と言うことだったらしいのですが、周りの人達が御結婚を反対する中、昭和天皇は「一旦決めたことを、そんな事を理由に反故にするわけにはいかない。」と言うことで御結婚されたそうです。天皇家の様な血筋を守らなければいけない家庭事情であっても、そうであるのだから、出生前診断の様なことで「遺伝的選別を重ねていく」と言うのは「人間の品種改良」のような感...
同情と平等

同情と平等

男性、女性の性差別に加えて、LGBTQの問題が出て来て来ていますが、障碍者と健常者の差別も同じ様なところがあります。例えば「国の大臣の3割は、目が見えない人か、耳の聞こえない人か、口が聞けない人にすべきだ」とか言う感じで「ハンディを無くす」と言う運動になって行くのであれば、それはちょっと違う感じがするかと思います。同じ様に「女性が認められる世の中になる」と言う意味と、「個人に対する同情」や「社会全体が上手く機能する様な人の配剤は、どうあるべきか」と言うことは別のような気がします。男女問題やLGBTQの問題でも、平等を声高に叫んで「全部...
感じ取る力

感じ取る力

目の見えない方にとって、この世の全てが「見えない世界」だから、目が見える人達が「この世」だと思っている世界以外も、感じ取れている事があり得ると、ある盲目の方は仰ってました。むしろ「この世が見える」と言うことが、ある意味でのサングラスになってしまって、眼を通してでないと物事が考えられない、見えない人になってしまっているのかも知れません。この世が見えない反面、全身と言うか、「魂全体で自分達を取り巻いている世界が見える。感じ取れる。」と言う事なのでしょう。その盲目の方は「どう言う思いを持ったものが自分に近寄って来ているのかが分かる。相手の思...