老後の不安

老後の不安

歳を取ってくると「健康の不安」や「経済的な不安」あるいは「孤独への不安」で押し潰されそうになります。特に「経済的な不安」は年金問題にも関わってくるばかりではなく、「孤独への不安」とも関係しているので、より深刻さが増します。2017年に105歳で亡くなられた日野原重明先生は「結局のところ、老後の経済問題は人間関係論になるんだ。若い頃から人間関係作りをしなければいけない。人間関係作りへの手間と時間を惜しんだ人は、老後が孤独だし、経済的な不安を抱えることになる。少子化の中で、子供や孫に助けて貰うと言うことは彼らの負担にもなるし、それが原因で...
虚構と洗脳

虚構と洗脳

「私達はネットの中での作られた情報に、正邪も分からずに洗脳されている」と言われたら、あなたはどの様に思うでしょうか。「YouTuberのあの人がそう言っているから」「フォロワー数が何百万人もいる人が喋っていることだから」と無防備に信じすぎているとすれば、仮にフィクションの世界であっても「現実」と認識してしまうのでないでしょうか。いや彼らが言っているから現実であり、正義であると思い込んでしまっているのかも知れません。この洗脳を解く技術を、私達は忘れ去ってしまったのでしょう。「真実を見抜く力」が必要ですし「言い切る勇気」も要るし、最後は「...
日本の未来

日本の未来

ここのところ、お話ししていても「日本の未来はどうなるのでしょう。不安で仕方がありません。」と言う声をよく聞きます。国は多額の借金をし、政治家は自分の保身しか考えず、物価は上がるけれど給料は上がらない。「こんな世の中では、お先が真っ暗。」と思っているのは、大人だけではないでしょう。子供達も「一生懸命勉強して大企業に入っても、定年を迎える頃には年金制度も破綻している。」と想像したら、勉強するのも馬鹿らしくなって来るのは分かる気がしないでもありません。こんな時に「新しい未来の日本」を提示することが出来るかどうかが、日本の大人達に試されていま...
仁

孔子様が「論語」や「大学」あるいは「礼記」で語りたかった中心が何であるかと問われたならば、きっと「仁」であるとお答えになるのかと私は思っております。仁とはつまり「人をいたわる心」であり「慈愛の心を持って生きよ」という事なのでしょう。孔子様の色々な教えはありますが、「どうやったら小さな家庭の幸福がなせるのか」から「社会のまとまり」「国家の統一」「秩序の安定」「平和と人々の繁栄がどうしたらやって来るのか」を論理的に作り上げていった思想だと思われます。個人的には「仁の思想」を持ちながらも、君主であれば「理想的な天子でなければならない」という...
核のない世界

核のない世界

2016年5月27日に、当時の米国大統領だったオバマ氏が広島の平和記念公園を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花しました。その際、オバマ氏が頭を下げないことが問題になりましたが、頭を下げないことで「謝罪したかのように捉えらないこと」を意識していたそうです。戦後80年を過ぎて、今更言う事でもありませんが、原爆を世界で初めて使用し、日本に2発も落としたのは他ならぬアメリカ合衆国です。その行為によって数十万人の日本人が命を落としました。オバマ氏は「子供たちの未来のために核兵器の保有を放棄する」ことを提案しましたが、自分達が犯した罪については言及し...