日本国の凄さ

日本国の凄さ

2012年に公開された映画「天地明察」では、江戸時代に碁打ちだった主人公が暦を作る話ですが、知人として出て来る数学者の関孝和は世界的にみても「凄い人」でした。彼は、世界で最も早く行列式の概念を提案し、微分積分に当たるようなものを独自で作っていたと言われています。また暦の作成に際して、正131072角形から円周率を、小数点第11位まで算出するなど「和算」の発展にも大きく貢献しました。また、歴史でも習った関ヶ原合戦では、東西合わせて約20万人もの大軍が戦っています。これは「当時では世界最大の戦争だろう」と言われていますし、その時に使われた...
楯の会

楯の会

三島由紀夫氏が自決してから55年が経とうとしています。彼は東大法学部を卒業して、大蔵省にも入省したくらいのエリートだったのに、「どうして自衛隊基地で自決することになったのか?」いいままで様々な人達が考察してきました。瀬戸内寂聴さんは、2020年に放送されたNHKの番組内で「三島由紀夫氏は、川端康成氏がノーベル賞を取ったので嫉妬して自決したのではないか。」という様に語りました。流石に、この瀬戸内寂聴さんの言葉は、「日本文学を支えてきた先人に対する礼がなっていない。あなたは何様のつもりで言っているのだろう。」と憤りを感じた事を覚えておりま...
人材の養成

人材の養成

組織のトップは「どんな人材が欲しいか?」と聞かれたら、どう答えると皆様は思いますでしょうか?一万人近い経営者とお話ししてきた私の答えは「その人のところに、自分の子供を預けても構わないと思える人材が欲しい。」と言う事を知っています。勿論具体的には「仕事が出来る」とか「スキルを持っている」とか言う方も多いですが、究極的にはドラッカーも言っているように「この人のところであれば、自分の息子、娘を預けても構わないと思える人を尊重し、評価すべき。」と言っています。一方、「あの人の下には、とても怖くて自分の子供を預けられない、と言う人を評価してはい...
人間対人間

人間対人間

私もだいぶ前になりますが(野茂がドジャースで活躍していた頃なので、分かって貰えるかも知れません)アメリカのカリフォルニア州に単独でビジネスの種を探しにホームステイしていました。その時に、二つのカルチャーショックを受けました。先ずは人種差別的な考え方です。私がステイしていたオレンジ郡のある町では、毎週末にフリーマーケットが開催されるのですが、そこに日本人のお友達に誘われて出掛けました。その際に、お父さんとお母さんに連れられて歩いている、5、6歳の金髪の可愛らしさ女の子とすれ違ったのですが、すれ違いざまに舌打ちされて「イエローモンキー」と...
神話を学ばない国

神話を学ばない国

歴史家のアーノルド・トインビーは「十二.三歳くらいまでに、民族の神話を学ばせなかった国は、例外なく滅んでいる」と言っていました。自国の歴史を軽んじて忘れ去った時に、「民族の精神的ルーツや、過去の教訓を失い、国は滅びの道を歩んでいく。」と言うことなのでしょう。日本で言えば、712年に編纂された『古事記』、720年には『日本書紀』が成立しました。古事記は、神話の部分が比較的多い歴史書で、日本書紀は神話の部分がやや少なく、事実の部分が多い歴史書とされています。現在では『竹内文書』や『秀真傳』など古史古伝が研究されて、新たな日本神話として信じ...