癌はお迎えの使者?

癌はお迎えの使者?

「今や癌は2人に1人が罹り、3人に1人は死ぬ病気」と言われますが、正しい統計なのかも知れませんが、脅し文句にしか感じないのは、私だけでしょうか。癌も身体の老化の一つですから、高齢化が進めば進むほど、癌で死ぬ方も増えるのは自然の摂理なのかもしれません。また新聞にも載りましたが「健康人の身体の中でも毎日約5,000個の細胞が癌化している。しかし、それを自分の身体の中にある免疫細胞が退治してくれるから増殖しない。こうした免疫の重要な役割を知らない人が7割もいる。」とも言われています。癌は身体の中に発生した、命令に従わない、勝手に増殖する異分...
歳のせい

歳のせい

昔のおばあちゃんは、医学の心得はないのだけれど、存外、子供の病気に対する判断は的を得ていたような気がします。数十年前は5人6人産むのは普通だったし、その中の何人かが亡くなることも多かったから、子供達の身体の危険信号を経験で知っていたからかも知れません。症状が重いように見えても大丈夫だとか、軽く見えるけれど用心しなければならない事を、経験から判断出来ていたのだと思います。また、心地よいと思うことは身体に良い事が多く、不快に感じることは良くないことも、おばあちゃんから教えてもらいました。だから熱が多少あっても「なんかお風呂に入りたい」と思...
老人医療

老人医療

フランスでは、老人医療の基本は「本人が自力で食事を嚥下出来なくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事です。」と言われているそうです。残される人達が「自分たちの感情や別れる辛さの軽減のため、あるいは自己満足の為に、死にゆく人間に余計な負担を強い、無用な苦痛を味わせては行けない。」という考え方からでしょう。自分の年齢が還暦前後になれば、親も80歳を超えていく世代の方が多くなります。60歳を超えた自分たちであっても、昔ならば死んでもおかしくない年齢に達しているのに、親が死ぬことに関しては意識していないと言うのはさもありなん...
おちる

おちる

受験の時に「おちる」なんて縁起でもない!と叱られそうですが、今日は違う意味での「おちる」のお話です。落ちるにもいろんな言葉があります。「落ちる」「墜ちる」「堕ちる」「陥ちる」「隕ちる」「零ちる」それぞれの言葉の意味は微妙に違います。「落ちる」は上から下へ移動する様ですが、「色が落ちる」など程度が変わる様も言います。「墜ちる」は重いものが下へ移動する様。「堕ちる」は、おちぶれる様…では、柔道とかの絞技で気が遠くなって行く様は、どの感じで「おちる」と表現するのでしょう。気を失う事なのですが「落ちる」と表現するのが一般的には多い様です。私も...
癌はお迎えの使者?

看取るということ

今は多くの方が病院でお亡くなりになるのが現状です。50〜60年前ですと、病院で亡くなるよりも自宅で息を引き取る方が多かった気がします。「自分の命が消える瞬間、あなたは何処で迎えたいですか?」という質問をされたら、あなたはどの様にお答えになりますか。それこそ「死に場所」と言う事になりますが、私は「出来れば空を見て死ねれば良いな」と思っております。後始末のことはあまり考えていないので、そんな勝手な事を言っておりますが、出来れば青い空と太陽に照らされながら草原の中、心地よい風に吹かれ「あゝいい人生だったな」と言って、この世を去りたいと思って...
癌はお迎えの使者?

老いと病院

病院では自然死はあり得ません。何故なら処置をしなければ許されない場所だからです。またお医者さんも何もしないで、ただ死を待つことには耐えられないでしょう。ですので殆どのお医者さんは「自然死」を知らないそうです。人が自然に死んで行く姿を見たことがないそうです。「死」と言う自然の営みは、本来穏やかで安らかだったはずです。それを医療が関与することで、より非人間的なものに変貌させてしまったと叫ぶお医者さんがいるくらいです。一番の怖がりはお医者さんだとも言われています。それは悲惨な死ばかりを目の当たりにしてきたから「何とか生かせてあげたい」と、死...