存在

存在

夫婦や親子はお互いが空気のような存在になってしまい、居るのが当たり前、居なくても気にならない…そうな風にいつの間にか、なってしまいます。そして、失った時に酷く後悔します。大切なものは既に与えられていることが多く、何かを追い求めている時は、大切なことを蔑ろにしてしまうのも人間です。私もそうして多くの大切なことを無くしてきました。時には、こうして振り返ることも必要ですが、振り返ってばかりもいけないと思います。「ああすれば良かった。こうすれば、こんな事にならなかった。」そう思うことは多々ありますが、過去は修正出来ません。修正出来ないことに、...
秋

お彼岸になると、既に亡くなられた御先祖をお迎えするために、迎え火を用意したりします。またこの時期は、農作物収穫の感謝の祈りを込めて、お祭りも開催されたりもします。いよいよ秋が近づいて来た感があり、有り難いような物悲しさを感じたりもします。それは冬が来る事を思ってしまうからなのかも知れません。私は元来寒いのは苦手なので、冬があまり好きではありません。一時期新潟に住んでいたにも関わらず、スキーなどのウインタースポーツはやる気が起きませんでした。「何故わざわざ寒い郊外に出て、冷たい思いをしてまで、汗をかかなければならないのか」理解出来ません...
多死社会

多死社会

2023年の統計では日本の死者数は約159万人で、出生数約76万人の約2倍を超えました。このままですと死に直面する方が急増し続け、もはや病院などでの収容が追いつかなくなるそうです。そうなると「何処で、誰が、最期の時を看取るのか」が問題になってきます。一人ぼっちで誰の見送りもなく、この世を去ると言うのでは、人生の最期の瞬間としてあまりに悲しい感じがします。また別のアンケートでは、介護されている高齢者の3人に1人が「死にたい」と考えた事があると言います。悲しい事に、高齢者で自殺する方の95%は、家族と同居している方達だそうです。その理由は...
後悔

後悔

あるアンケート結果がとても興味深かったので、ご紹介いたします。世界的に行われた80歳以上の男女に聞いた「人生において後悔があるとしたら何ですか?」と言う問いに対するアンケート。上位結果は下記の通りです。3位は「他の人にもっと尽くしてあげれば良かった」2位は「その時の幸せをもっと噛み締めれば良かった」1位は「他人がどう思うか気にしなければ良かった」私達は一人では生きていません。多くの人達を愛し、多くの人達に愛され、その人たちと仲良く暮らそうと日々努力している存在です。それでも80年以上生きて来られた方でも、悔いが残るのは「自分と他人との...
いい人生だった

いい人生だった

自分の最期を迎える時に「ああ自分の人生は、いい人生だったなぁ」と言って、あの世へ行きたいものだと心から思います。「死にたくない」などと、周りの人達に迷惑をかけたり、ジタバタしたくはないですね。そうは言っても「死に対する漠然とした恐怖がある」と言う方は、少なくありません。死に対する恐怖を無くすには、徹底的に調べるしかありません。先人たちはその為の書物を多く残してくれています。本当の意味での終活は「死への恐怖を取り除く」ことに、そのおもむきを置くべきであると私は思っております。...
生老病死

生老病死

四苦八苦の中の四つの苦しみである「生老病死」生まれる時の母の苦しみ。子供の不安。誰であっても歳を取っていく自分の姿を見る哀しみ。病気になる辛さ。死んでいく時の苦しみと絶望感。こうした辛さや苦しみからは、どんな人でも逃れることは出来ません。だからこそ、この苦しみを少しでも和らげるために、私たちは生きています。苦しむために生きているのではなく、他の人のこうした苦しみを和らげてあげるために、多くの人達と共に、助け合いながら生きています。...