執筆者 西村 | 2025年03月26日 | カウンセリング
中国の「礼記」の中に「愛してしかも、その悪を知り、憎みてしかもその善を知る。」と言う言葉があります。「たとえ自分が愛している人でも、その人に悪があれば、その悪は見抜かなければならない。...
執筆者 西村 | 2025年03月19日 | カウンセリング
「私、色々悩みがあって…」と言う方のご相談にのっていて気がつくのですが、お悩みの大半が対人関係絡みがほとんどだと言う事です。従って「世の中の人数が減れば減るほど、悩みも少なくなって行く」と言った心理学者もいるくらいに、私達は人間関係でのトラブル、価値観の違いの連続で、色々な悩みを抱えていきます。昔から、出家したり、山に籠って仙人みたいな生活をする人達が出て来るのは、集団生活から逃れて一人になったら、悩みから解放されて楽になるからでしょう。そして、他人の心を推測することに労力を使うのではなく、自分の心の声に耳を傾けることで得られる「充足...
執筆者 西村 | 2025年03月16日 | カウンセリング
「史記」の李広将軍列伝に、虎と見誤って石を射たところ、矢が石に当たって鏃が突き刺さったという故事があります。虎だと思って必死になって矢を放ったところ、普段は刺さる事がない石に矢が刺さったので、今度は改めてその石に矢を放ったところ、矢は刺さりませんでした。「人は集中し、必死なって物事を行えば、奇跡が起きる事もあるけれど、どうせ無理だと思って仕舞えば、できる事も出来なくなってしまう」事の例えで使われます。頭で考えて、あれこれ考えるよりも実際にやってみると、意外と思っていた以上に簡単に出来たりする事が、皆様も過去に何回かあったかと思います。...
執筆者 西村 | 2025年03月01日 | カウンセリング
人それぞれに能力には限界があるので、キャパオーバーした時に、どうしても少しおかしくなる面は出てきてしまいます。急に夜の店に行くようになり、異性に走り出したり、お酒や競馬競輪、パチンコなどのバクチに手を出したり、薬に依存したりするようになる方もいらっしゃいます。「これは自分のキャパ越えで、そう言う奇行が起きているのだ。」と言うことが分かったら、それを客観的に見て「どうゆう風にすれば、キャパオーバーにならないようにやれるのか?」と言うことを考えれば良いわけです。例えば、会社員でしたら常日頃から、仕事ができる上の人の仕事の仕方を勉強しておく...
執筆者 西村 | 2025年02月26日 | カウンセリング
論語の中に「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」と言う言葉が出て来ます。「他人が自分のことを理解してくれないと悩むよりは、自分が他人を理解していないことを憂いなさい」と言う意味になります。多くの人の悩みは「他の人が自分のことを理解してくれない。分かってくれない。」から起きている言われています。「あなたは『自分の事を理解してくれない!』そう言いますが、あなたは他人を理解しようと努力しているでしょうか?」そう孔子は皆さんに問うているのでしょう。自分が他人を理解していない程度に、あなたも理解されていないと思えるのならば、一生懸命に...
執筆者 西村 | 2025年02月18日 | カウンセリング
「他人より先に行動を起こせば成功する」とビジネス界では言われています。確かに新しいビジネスアイディアが出た時には、誰かがやる前にやって仕舞えば有利な立場になる事はあるでしょう。しかし、その分、新規開拓の洗礼を受けて苦労します。ですので、今では「ベンチャー的企業が市場開拓をして、ニーズを掘り出してくれたところで、大きな会社が資本を注ぎ込んで乗り込む」方法が、アメリカでも日本でも良く行われています。まさに「二匹目のドジョウを狙う」訳ですが、一見すると賢いやり方のように見えます。ビジネス的には、それでも良いかと思いますが、市場を創っていく醍...